ととろサンのひとりごと

【観たり聴いたり旅したり】からこちらへ。旅やアメリカでの話、趣味のことなどなど・・・自分の覚書を兼ねて。

アール・デコ様式の【東京庭園美術館】と【大正ロマン、竹久夢二特別展】でのひととき。

2024-06-09 16:11:10 | 2023年10月より横浜での日々

6月8日(土)

今日も夏を思わせる天候、雲一つない青空が広がっている。娘と東京都庭園美術館を訪れた。竹久夢二展も開催中なので人出も多くなるだろうと朝一で行った。丁度開館時に着いた。竹久夢二特別展示は6/1より8/25までと長期間の開催だそうだ。

 

 本館は1933年(昭和8年)に皇族・朝香宮家本邸として建てられたそうだ。1983年に美術館として開館以来、様々なジャンルの展覧会が催されている。 本館は主要な内装に著名なフランスのデザイナーが起用されて、アールデコ様式の飾りなどがあちこちに。2025年には国の重要文化財に指定されている。と説明に書かれていた。庭は美しい芝生で覆われ、さまざまの花木があり、四季折々楽しめるようになっている。奥には日本庭園も、風情のあるお茶室もしつらえてある。

ご家族それぞれの部屋、もてなしの主賓室・書斎・図書室(個人の屋敷なのに凄い!)・庭をガラス越しに眺める日当の良い大理石仕様のベランダ…などなど。そうそう、各部屋に洒落たアールデコ風の飾りのシャンデリアや暖炉などがあった。素敵としか言いようがない。。庶民の私は「凄いなあ、皇族ってこんな家に住むんだ」って妙な感慨を覚えたものである。【日本国民は全て平等である】という憲法はまだなかった頃だもんなあ…なんて言葉が、ちらっと頭をかすめたのは「朝ドラ」見ているせいか。

 そんなことはともかく、こういう歴史的な建物が遺されて、美術館として使われているのは素晴らしいことだなと思う。竹久夢二のあの大正ロマン・儚げな細い女たちの画像の展示にふさわしい。当時の女学生は争って夢二の描いたものを求めたと聞く。一代人気アーティストだったということだろう。夢二の故郷は岡山だ。以前生家を記念館とした(…と思ったが)岡山の「竹久夢二記念館」には行ったことがある。夢二は絵画・屏風・額・童話・雑誌の表紙・挿絵・千代紙・・・などなど、沢山の作品が残っている。ノートや日記などもきちんと保管されている。今度の出展も殆ど岡山記念館からのようだった。ゆっくり巡回しながら、夢二の描く世界に浸ることが出来た。沢山の展示で、見応え充分だった。

撮影は夢二の作品もOKのところが幾つか用意されていた。

 レトロな飾りの各部屋に展示された夢二の作品を巡り、美術館庭園のレストラン「コモド」(お店の画像はネットから拝借)でランチ。娘が予約していたので食卓に着けたが、昼席は予約で満席。来館ついでに立ち寄った人たちは、残念そうに戻って行った。フレンチのランメニューは【生ハムと夏野菜のカポナータ クスクスのサラダ仕立て 柑橘ヴィネグレット】に始まった。(フレンチは料理の名前が難しい)

ランチにしてはそれなりのお値段ではあったが、たまには母娘で楽しむのもいいだろう。亡き夫も美味しい物が好きだったし、出掛けるのも大好きな人だったから「この位の贅沢はいいわよね」なんて思っている自分がなんとなくおかしかった。外食するということに、まだ主婦としてのためらいを感じているのが。画像はうっかり取り忘れが二品あったのでUPは見送り(苦笑)

一面のガラス窓越しに、緑の葉裏が光と風に輝きながら揺れるのを眺めて、心地よい時間を過ごした。まさに命の洗濯…の半日だった。横浜も東京都内も、さすがに文化的なものに溢れているし、演劇やコンサートなどもあちこちで行われていて、取捨選択が必要な位だ。流石だなあ!!と改めて思う。

 
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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
夢二 (大津英世)
2024-06-10 06:38:49
おはようございます。
夢二の美人画、ロマンチックで素晴らしいですね。
伊香保を訪ねたときに夢二記念館と温泉を堪能したことを、懐かしく思い出しております。英世
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大津様、お早うございます。 (ととろ)
2024-06-10 06:52:30
大津様、さっそこお越しいただき、有難うございます。「夢二の描く世界」に浸りました。大正ロマンの時代は詩歌・文学の世界も、なんとなくけだるくある意味隠微な美の雰囲気の時代だなと思います。伊香保温泉、行ったことがありません。夢二記念館もあるのですね。
今日も良い穏やかな日でありますように。
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ととろさん(^^)ノ゙ おはよう (mituru)
2024-06-10 09:50:52
ととろさん、庭園美術館の夢二展を楽しまれたのですね
都会は色々みられて良いですね、コロナ渦以前の様に
頻繁には其方に行く機会が無いので羨ましいです
間もなく梅雨入りに成る事でしょうけれど、ととろさん
どうぞお元気でお過ごし下さいね(#^.^#)/
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ととろさん、こんにちは (wacky)
2024-06-10 12:16:06
東京庭園美術館、素敵な所ですね。
竹久夢二 女性ファン多いですよね?
夫に言っても反応が鈍すぎ!!
それにフランス料理、良いなあ。羨ましい限りです。
そして綺麗にコマ割りというのかしら、写真の配置がさすが、ととろさんって思わされました。
そう言っては失礼ですが、ととろさんの年齢でここまでブログ作られるって凄いと思います。
これからも私達を楽しませてくださいね。
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mituruさん、今日は (ととろ)
2024-06-10 12:40:53
mituruさん、都内には数多くの訪れたいところがあるようです。貴女は前には上京の旅に素敵な小さな旅を体験なさっていましたね。いつか…ハツミさんと三人、再会出来たらいいなあ。と思っております。
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Wackyさん、夢二はやはり女性が好む画家ですね。 (ととろ)
2024-06-10 13:01:40
Wackyさん、夢二の大正ロマンの絵は男性には余り…亡き夫もあの細い女性達、どこがいいか解らないなどと言っていました。あの儚げな雰囲気や色使いがいいのでしょうが。
 都内には確かに沢山の行きたいところがあります。少しずつクリアーしたいな。当日も美術館の外でクラシック・ミニコンサートが行われ、良い音楽の音色が流れていました。来館者はきれいな芝生の上に座って、演奏に耳を傾けて。押尾さんがここでギターを弾かれたら、貴女が駆けつけるだろうなと思ったりしましたよ。
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Unknown (なえもん)
2024-06-10 17:17:04
お元気ですか
ごぶさたですみません
お譲さんとお出かけ良かったですね
大正ロマンの竹久夢二
こちらにも十数年前まで竹久夢二館がありました。
こんな所に思う山奥に、、昔は観光バスも
多分今は閉鎖されていると思います。
こちら昨日梅雨入りしました。
もう中休みかと思う良いお天気です。
ととろさんも朝どら見ておられるのです。
法律、、、何か難しい朝ドラと思っていましたが
最近は涙流したりと、、、楽しみに見ています。
元気で過ごしましょう。
健康が一番ですね
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なえもんさん、四国は梅雨入りしたんですね。 (ととろ)
2024-06-10 17:40:13
なえもんサン、いよいよ雨の季節到来ですね。朝の散歩も取りやめにしなくては。
夢二館がそちらの山奥?にもあったのですか。それだけ人気だったのか、何かゆかりのある土地だったのか?
 太宰府にいる頃佐賀の辺鄙な温泉「古湯温泉」に行った時、近くを散歩したら近くの山際に小説家「笹沢佐保記念館」の白亜の建物があったので、びっくりしました。沢山の推理小説を書いた作家ですがTVで有名だった「木枯らし紋次郎」など。
田舎の風景が気に入って自宅を建てたんですって。今でいう「移住」その自宅が記念館になっていました。
 朝ドラはなんとなく毎年見ていますよ。私は沖縄に転勤で行ったので「ちゅらさん」が面白かったです。
 ほんと!先ずは健康!お互いに元気で穏やかな日々を過ごしましょうね、
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お汐井てぼ (wacky)
2024-06-11 22:33:04
ととろさん、こんばんは
いま、ネット見てたら櫛田神社の「お汐井てぼ」のことが載っていて、つい、こちらへコメント入れました。初めて聞きました。
う~ん、字が違うなんて言ったら罰が当たりますね。
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Wackyさん、「山笠用語、お汐井てぼ」の話 (ととろ)
2024-06-12 10:22:17
Wacky さん、「山笠がある県、博多たい!」7月は博多っ子の大きな祭り「山笠」です。

お汐井とりの「お汐井」は筥崎宮の浜辺の真砂のこと。
「てぼ」はかごの意味。
博多っ子の家には、山笠の時の「お汐井」の入った「てぼ」が玄関に置いてあって、子供の頃から大人になっても、出掛ける時などには、母が一つまみ、お汐井を身体にパラりとかけて「気を付けて行ってらっしゃい」と送り出してくれました。
「お清め・お守り」の意味があるんですよ。
 追伸。押尾井・・・と変換しますね(笑)だから・・・??
だから…??気になったんだろうなあ(爆)
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