2日目 6月17日(日) 今日も嬬恋は快晴。
緑の木立の中の【わさび山荘】で目を覚ます。庭に出てわさびサンが「絶好のビ ューポイントよ」と教えてくれた、ベランダのところに腰をかけて朝まだきの浅間山を眺める。ゆっくりと煙が明け空に流れている。今日も快晴。オフ会の間梅雨は鳴りを潜めて、素敵な天候をプレゼントしてくれるらしい。カラリと乾いた空気と涼しさはとても梅雨最中とは思えない。
窓外の緑を眺めながら朝風呂をいただく。贅沢だなあ。小鳥の声がさえずりを交わす。こんな所でゆったりとした時間を過ごせるなんて、わさびサンもテディさんもお幸せだなあ。下界でのお二人のパワーは、嬬恋での心休める時間があるから、生まれてくるのに違いないななどと思った。わさびサンはじめ皆さんに感謝しながら、二日目が始まる。
まず、浅間高原の【鬼押し出し園】に行きましょう、その後テデイ山荘で【ブラン チ】という運びになる。樹林を抜け、鶯の声を聞きながら【浅間園】に。
わさびサンの案内で遊歩道へと入る。周りは浅間から流れ出た溶岩が奇岩となってごろごろ横たわり、太古の風景を彷彿とさせるような景色であった。
【鬼押し出し岩】は世界三大奇岩の 一つで、天明3年 (1783)の浅間山大噴火の 際、流れた溶岩が固まり、奇形な岩場を作った。溶岩原野の広さは幅3キロ、長さ12キロ。火口で鬼が暴れて押し出した・・・という言い伝えにより【鬼押し出し岩】と呼ばれるようになったという。(溶岩の上に腰掛けた夫サン、本人題して”孤猿(こえん)”だそうな(笑)
その間を縫って歩く小道の両側には、さまざまな山野草の花が!【マイヅルソ ウ】【イワカガミ】など樹木の【サラサドウダン】の花も小さな鈴のようにぶら下がってピンク色の可憐な姿を見せていた。小さな暗い洞穴の隅に【ヒカリゴケ】も。石楠花も沢山あった。花の時期は美しいことだろうなあ。 オフ会の仲間達(仲間・・・その言葉がぴったりだと思う)と談笑しながら、足元を見、壮大なパノラマの景色を眺め、高原を吹き抜ける風に日差しの暑さを癒しながら散策は続いた。 見晴台で"全員集合!”わさびチャンもちゃんと参加しています。
テディ山荘に立ち寄り、野外のテラスで【ブランチ】。小鳥のさえずり、木漏れ日、 涼風、美味しい食卓・・・贅沢な時の流れに包まれて、オフ会の仲間達の顔は晴れ晴れと優しい。この後、ワサビ山荘に戻って、片付けや荷物の整理など。だっくさんとはここでお別れ。素敵なスポーツカーで颯爽とだっくさんは帰って行った。残る仲間で【レンゲツツジ】で有名な【湯の丸高原】へ。「ツツジ祭り」の旗が翻り、大勢の人たちがやってきてたが、肝心のツツジは開花が遅れているらしい、植物は気候に敏感なものだから。花の見頃って難しいものだ。
ここでわさびサンご夫婦、わさびチャンに別れを告げる。わさびサンたちは、帰路にかなりの時間がかかるのだ。オフ会を企画して下さって「いらっしゃい」と声を掛けてくれたわさびサン、本当に有難うございました。心からの感謝を!
今夜の宿舎【嬬恋休暇村】には、テディさんご夫婦とコスモスさんが送って下さることになった。ご主人様が「折角だからレンゲツツジのある所へ」と、【バラギ湖】に連れて行って下さる。バラギ・・・とは茨木山からそういう名前になったそうだ。カタカナで外国風なので、不思議に思っていたら。そう聞くと納得できる。
人工湖だそうだが、その周りには、オレンジ色のツツジが、今を盛りと色を添え ていた。休暇村への道すがら、広大なキャベツ畑を見せてもらった。広い広い平野一面の緑一色のキャベツ畑。モザイクのようで綺麗なこと!これもまた、初めて目にする風景でした。(車窓から)
バラキ湖
休暇村のホテルの前で、今度はテディさんご夫婦・コスモスさんと「さよなら」
一泊二日の【嬬恋オフ会】は熟女たちの魅力(笑)で雨一つ降らず、快晴のうちに、嬬恋の緑に染まり、浅間高原の鬼押し出し岩の偉容に驚き、レンゲツツジはじめ楚々とした山野草たちに歓声をあげ、そして何よりも素敵な仲間達とのオフ会の夜の宴の楽しかったこと。企画してお世話下さったわさびさんご夫婦はじめ、わさびサンネット仲間の方々、本当に有難う。来てよかった!参加してよかった!
※嬬恋村のいわれ・・・【古事記】に出てくる日本武尊(やまとたけるのみこと)が東方を征伐中に、海の神の怒りを鎮めるために妻の弟橘姫(おとたちばなひめ)が海に身を投じて、夫を助けたのです。その東征の帰り、鳥居峠に立って亡き妻を惜しんで【吾嬬者耶・・・あづまはや】(ああ、わが妻よ、恋しい)と嘆いた・・・という神話にちなみ、嬬恋村と名付けられたということだそうだ。嬬恋村の歴史は、神代まで遡るのですね。
その故事にちなんで、村では【愛妻のむらづくり】が行われているとか。嬬恋村を「日本愛妻家協会」の聖地にしようという企画で、それにちなんで、色々な行事が行われているそうです。
嬬恋村役場に結婚届を提出すると、【愛妻家憲章】がもらえるそうな。
オフ仲間のだっくサンが程よく酔って口になさった、奥様との毎朝の会話と・・・。を思い出す。男性の皆さん、どこか少年の心をいまだに持ち続けていらっしゃると見受けられた。夫サンも永遠の”文学少年”である。みなさん愛妻家。(恐妻家とは申しません)心優しい男性達ばかりでした。海に身を投げるほどの、夫想いとはいわないけど、妻の一人としてだんな様方に感謝したオフ会でした。
さて、明日はどんな自然や人との出会いがが待っているだろう。温泉にゆっくりと身を沈めながら、皆さんと過ごした時間を、再確認するような想いで辿っていたととろサンでした。