【正義の反対は悪なんかじゃないんだ。正義の反対はまた別の正義なんだよ】
by野原ひろし(『クレヨンしんちゃん』)
明治維新に於いて、薩長は絶対的善で、会津などのいわゆる佐幕派は絶対的悪、なんてことはあり得ないことは今まで再三指摘してきた通り。
このことは、これからも主張し続けなければならないだろう。あの時代に生きた方々は、それぞれの立場から国を想い、皇室を想い、それぞれの立場からもっとも正しいと思われることを信じて戦った。
どこにも「悪」などいなかった。「逆賊」などいなかったのだ。
近頃では、会津は正しい薩長憎いの一念から、明治維新は間違っていた、その間違った政治は現代まで続いていて、それが安倍政権にまで繋がっている、なんて、安倍批判に繋げて論ずる方々もおられる様子。
まあ、政権批判はしたければすればよろしいが、そこに会津VS薩長の因縁を持ち込まれてもなあ……。
抑々安倍総理の出自は東北にある。安倍家のルーツはかの前九年合戦で源氏と戦った奥州安倍氏の一族、安倍宗任を祖としている。その家系のトップに立つのは「蝦夷」なのです。
蝦夷の霊統にある人物が長州から出でて総理にまで上り詰めた。寧ろここに「国津神」と「天津神」の和解を見るのは甘すぎるだろうか?
ともかくねえ、会津の正しさを主張したいが故に、薩長をいまだに許せず、あまつさえ現政権批判にまで結び付けようってのは、
少々みっともない気もしますがねえ……。
本当に日本のことを思うなら、過去の恩讐は水に流し、これからの日本のためにするべきことはなにかを
考えるべきなんじゃないの?
薩長の立場も認めつつ、会津の立場を東北諸藩の立場を、佐幕派の立場を主張し続けることは可能だと思うし、そうしなければならないと、
私は思うよ。
【弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは強さの証だ】
少しはひろしを見習え!
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