釣友と3人で和歌山の伝馬船でチヌを狙いに行く予定でしたが、K君が休日出勤になってしまったので、Sさんと二人で釣行しました。
伝馬船に乗り込み、親船に引っ張ってもらってポイントに向かいました。
風も無く、波も穏やかで絶好の伝馬船釣り日和なのですが、早くも気分が悪くなってきました。
船酔いです。
もともと船には弱いのですが、釣りを始めるようになって慣れてきて、船酔いすることはなくなってきたのですが。
年度替わりの仕事で疲れているのでしょうか?
ここは水深が深く、潮の流れも速いので、潮の流れに乗せるようにうまく仕掛けを出さないといけないのですが、気分が悪くて釣りに集中できません。
ダンゴにエサをくるんで投入し、ダンゴの割れを確認するのも億劫で、糸が張ったらスプールから指を放して糸を出し、また張ったら糸を出すというダラダラした釣りをしていると、
いきなり穂先をひったくる様なアタリがあり、30センチぐらいの良型のイサキを上げました。
また続けてイサキを一匹。
同乗しているSさんは何も釣れていません。
僕だけ釣れて不思議だなあと思っていると、今度は強烈な引きが襲ってきました。
何度も糸を出されながらも、やっと水面まで上げてきたのは、45センチのコロダイでした。
そこで船酔いが絶高調になって、船尾で横になりました。
二時間ほど横になっていたでしょか。
気分がましになったので起き上がると、Sさんはイサキが好調で10匹近く釣っていました。
僕も家族の人数分のイサキを釣ろうと釣りを再開したのですが、Sさんのように釣れません。
すぐに気分が萎えて、ダラダラと糸を出していると、イサキが一匹、二匹、そして結構な引き。
大きなイサキが掛かったのかなあと思っていたら、なんと37センチの石鯛でした。
もう一匹イサキを釣ったところでまたもや船酔いが絶高調になり、船尾で横になりました。
2時に船頭が伝馬船を迎えに来ます。
時計を見ると1時半。
釣ったイサキは5匹。
家族は6人。
もう一匹イサキを釣らねばと起き上がりました。
もう本命のチヌは頭の中にありません。
やる気のないダラダラの釣りを再開したのですが、なかなかイサキが掛かってくれません。
Sさんは順調にイサキを釣り上げていて、20匹近くになっています。
何の反応もない仕掛けを回収しようとすると???
竿が弧を描いています。
何かが掛かっています。
何度かの締め込みをいなして巻き上げてくると、水面から顔を出したのはまるまると太ったチヌでした。
本命のチヌが釣れてびっくり。
針は喉の奥にまで飲み込まれています。
船酔いの僕のために釣れてくれるなんて、なんて優しいチヌなんでしょう。
Sさんに言わせると、やる気のなさが殺気を消していたのでは、
Sさんがイサキを一匹くれたので、
イサキ6匹
コロダイ1匹
イシダイ1匹
クロダイ1匹
を家族のお土産に持って帰ることができました。