京都の長岡京市会議員の小原明大(おはらあきひろ)です。九小・三中・西乙・神戸大卒。ツイッター・FBもお願いします。
おっはー!



知事選挙の反省を書きますと言ってひと月。うーむ。

いかに勝つのか、その戦略を立てられないままに終わってしまった、自分自身が腰が入りきらず、後手後手に回ってしまったというのが正直なとこです。

どうやって対決構図を鮮明にさせ、どうやって変革の道をプレゼンし、どうやって新たな支持の広がりをつくるか。

すべてにおいて煮え切らなかった自分でした。



あとである人から聞いた感想。

「非正規ワースト3、事業所減少ワースト1、出生率ワースト2・・・それではあかんというのは分かる。でも正直、ああ大変やな、しんどいなと思ってしまった。」

「尾崎さんのいうことはいちいち正しい。正論だ。でもそのことがしんどく感じる。受け止めることが痛く感じる。」

「山田知事は、あとになればなるほど、尾崎さんの論戦とは無関係にしゃべっていた。」



考えさせられることが大きい気がします・・・。

単に「これではダメだ。だから変えよう」というだけでは、もはや希望たり得ないのではないか。

そして変える姿を、もっともっとリアリティをもって(これはそこに至る戦略も含めて)、またもっともっと親近感をもって、プレゼンする必要があるのではないか。



知事選の2週間後には、西宮の市長選挙で、完全無所属の今村岳司氏が「オール与党」を破って当選しました。

この今村氏の演説は、私に大きなインパクトを与えました。

最終盤のフェイスブックを引用します。

<以下引用>
「今村岳司を応援してやってください」ではないんです。
この、「闘うのは今村・みんなは応援」という構図は、選挙の意味をまったく勘違いしています。

選挙とは、「有権者が」政治を選ぶ機会です。
主役は有権者。 政治家からすれば、選ばれるべき政策を提案することが責任になるのです。 
今村岳司が当選しなければ、西宮の政治は終わります。 そして、西宮は二度と政治に期待を抱くことはないでしょう。
今村岳司という男が市長になりたい、とかじゃなくて、西宮をいまの政治から救う、という選挙なのです。
だから。「今村岳司を頼むわ」ではなく、 「今村に任せてないで、ひとり一人が西宮に対してできることをやりきれよ!」こそが私のメッセージなのです。

投票日の20時に投票所が閉まるまで、それぞれができることをやりきってください。
何人の西宮市民に電話できましたか、それが全力ですか。  西宮は、あなたのまちじゃないのか!? 
私も最後までがんばりますよ。 でも、あなたもがんばってくださいよ。 
チラシを配れとか演説しろじゃないですよ。簡単なことです。 電話番号を知っているありったけの西宮市民に投票を呼びかけてください。
<以上引用>




ここまで言い切るのは勘違いではなく、1年半前から選挙を準備し、21万世帯に13種類のチラシを届け、50回を超える市政報告会を開いてきて、やってきたという実感があるからなのでしょう。

今村氏は「262億円のアサヒビール跡地開発のストップ」を訴え、「そうすれば真に必要な防潮堤や、プレハブ校舎の解消、うんぬんができる」という訴えであり、小泉改革や大阪の都構想のような大きな演出ではありませんが、「既得権者のためだけの市政を変えるしかない」という構図を描くことは強調されていました。

そういう意味では、構図を鮮明にすることと、リアリティを持たせる、親近感を持たせることに成功したのだと思います。



主張の内容は私たちには到底容認できない部分もあるものの、オーソドックスなチラシと集会で市民の信を得たのは、学ぶべきというか自己点検すべき点だと思います。私たちは「できない」のではなく、「やれてなかった」だけなのだと・・。

長岡京市では市長選があります。もう8ヶ月しかありません。

反省を生かしたいと思います。



あと、絶賛するだけでなく、一点だけ今村氏に言っておきたいと思います。

日本共産党は「既得権のために民営化反対」なのではありません。

保育で言えば、子どもの育ちにとって大事な大事な保育条件に、公的なコントロールを放棄していくことは許されないのです。


そして「民営化反対」と叫んで、強行されてそれで終わり、でもありません。

新システム導入のなかでもいかに保育条件を守れるしくみを条例や計画や現場でつくるか、これからが戦いです。


(ここで子育て新システムの学習会がありました。)



長岡京市でも、わが党議員団は、公共施設の管理運営を民間に売り渡す「指定管理者制度」をとことん追及してきました。

制度ができたのは地方では覆せない。でも制度を市民本位に運用させることは全く不可能ではありません。

法律や条例を研究し、情報を公開させ、不備をただし、公的なチェックと公共性の担保を追求してきました。結果的に民間業者を泣かせていたずさんな協定も正し、特定企業2社だけへの特別割引などの不公平も正させてきました。



もちろん、「民間=悪」じゃないし、民間が主体になっちゃいけないなんて毛頭思っていません。

民間の経済活動あって私たちは生きています。

むしろ民間企業が健全に仕事をできるためにも、公正なルールが必要なのです。ましてや公的な仕事なら。

「民営化で競争で良くなる」と叫んで民営化推進した結果、たんに価格が安くなるだけで、現場の人にしわ寄せが行き、公共性のある事業の中身がどうなっても指摘もしないし、しようとしてもすでにアウトオブコントロール。・・・というようなことでは市民の命や暮らしは守れないのです。



それを「既得権の擁護者」のように描かれることには断固抗議するし、そのような分断を持ち込むことは市民の利益に反すると考えます。



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



« ありがとうご... まぶしいママ... »
 
コメント
 
 
 
Unknown (セゲオ)
2014-05-04 22:54:15
次の選挙の候補者もう見つかった?
 
 
 
Unknown (セゲオ)
2014-05-04 23:42:27
選挙になるとなぜかワクワクしてしまうんですよね
誰が立候補するかどの候補が立候補するか、などもかなりワクワクします

今から風呂入ってくるので切ります。おやすみなさい
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。