これまでこんな機会はなかったので、緊張した。
が、中小路市長の公式答弁では聞けない考えの部分も聞け有意義だった。
いま市役所では、人員削減や政府与党の思いつき的政策もあり、目の前の仕事に追われ過ぎて、先のことをじっくり練る余裕がない。予算がないことを気にして提案できない。そんな状況があると思う。
それに対し中小路市長も、もっとどんどん遠慮なく現場から政策を提案してもらって議論していきたいと思っている。議会からの政策提起も求めている。そう感じられる懇談だった。
中小路市長の公務日程は、つねに市HPのアクセスランキングの上位になっている。市民も関心あるのやなと思う。
そういや、大阪市の市長はどうなんかなと思って見てみた。驚きの「公務日程なし」の連続。週休6日か!?
住民投票やこれまでの国政選挙のときもこんな感じだったという。
出席すればええってもんでもないが、市長がいなかったら、現場の声が届けられるわけがない。
公務員をボロクソに叩く。学者やマスコミなどにも、平気でバカとか汚い言葉でののしる。組合事務所を立ち退きさせるなど、裁判では違法となろうが、叩いてダメージを与えればよいというやり方。
ついでに言えば、自分より弱そうなところにしかこういう言葉は使わない。
いま、大阪市に、職員が現場から政策を上に積極的に提案していけるような空気があるだろうか。次は何を言われるか、緊張しながら見守っているのではないだろうか。
きのう、DVの学習会に出た。自分が直接暴力を受けなくても、目の前で母親に暴力が振るわれていたら、やはり深く傷つく。あんなに人のことをボロカスに言う市長に対して、職員は緊張せざるを得ないと思う。
そして、公募区長とか、公募校長とか、自分の好きな人間をいきなり登用しては、セクハラ、パワハラ、中ぬけ、すぐ辞任など不祥事をふりまいてきた。これは職員のやる気を大きく削いでいると思う。
橋下氏のやったことで、いいこともあったかもしれない。なかなか進まなかったことを、強引にやって進んだことがあるかもしれない。でも、こういうやり方で、全体が良くなるとは到底思えない。
異論を聞くし、提案を取り入れる。一人の知恵や一つの政党の政策活動では限りがあると自覚して、別の観点を取り入れる。これが絶対に必要だと思う。
「共産党が自民党を応援してる」と言われるが、今回は市長・知事選挙。誰が大阪市や大阪府の首長にふさわしいかの選挙。
柳本さんやくりはらさんが勝ったら、その後の議会では共産党は是々非々で対応する。でも、きっとその二人は、他党の「非」という意見も聞くだろうし、人をボロカスに叩いたりしないだろう。
それが今後の大阪にとって、大阪を形成する多くの主体の力を引き出し、大阪の発展につながると信じる。
で、暴力やDVが容認される社会を一歩でも変える面もあるんじゃないかとも思っている。