京都の長岡京市会議員の小原明大(おはらあきひろ)です。九小・三中・西乙・神戸大卒。ツイッター・FBもお願いします。
おっはー!



日本共産党京都府党会議が開かれ、発言しました。

こういう場ですので内輪向けですが、会議の結語でも「大事な発言」と言及していただきましたので、載せておこうと思います。

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長岡京市会議員団長の小原です。昨年は1議席増の6人全員当選ありがとうございました。

京都民報で大きく載せていただきましたが、私は男性を好きになるゲイです。そのことを12月議会で言わせてもらいました。

 

私の発言はいま提起されている運動と少しずれると思います。

にもかかわらず府委員会がこの発言の場を与えていただいたのは、個人的な問題ではなくこれも政治の問題と考えたからだと思います。ここの一員でよかったと思います。

 

同性を愛する人や戸籍上の性別に違和感を持つ人などの性的マイノリティを表す「LGBT」という言葉がよく聞かれるようになりましたが、「LGBTという特殊な人と、何の問題もかかえてない普通の人」というのではなく、みんなの問題なんだと最近思うようになりました。

みなさんどんなタイプの人が好きですか?
全員いっしょってことはないですよね。それぞれあると思います。僕にもあります。中には好きになったりしないという人もいます。

また、自分の性は何と思ってますか?
それぞれあると思います。僕は男性と思っていますが、中には、揺れ動いたり、白黒つけられないという人もいます。

その組み合わせが人の数だけある、ということです。

そしてLGBTの方は数パーセントと言いますから、赤旗読者比率より多いです。でも口にできないから見えにくい、ということです。

 

僕にも昔々は彼氏がいたこともちょっとありました。

でも議員になってからは、ゲイのコミュニティに関わっていく勇気が持てませんでした。

最近になって、池内さおり衆院議員や、党の各地の議員がLGBTのことを取り組むのに励まされて、自分も遅すぎるんですけどやっぱり自分の性を生きようと思いました。

そしていろんな性のあり方が自然にいっしょにいられる社会にしたいと思います。

 

自分の戸籍の性別に違和感のある人には、今の社会はもっと苦しいです。

いま赤旗日曜版で漫画をやってますが、小さい時からなんでも男女に分けられ、女子は赤いランドセル、中学ではスカート。それが苦しくてたまらない人がいます。

戸籍上の性別がばれては困るので、就職するのも医者にかかるのも困難があります。


親を苦しめたくないからと、1人でかかえこんでいる人もいます。

 

いま、同性カップルは結婚できません。

長年ともに生きてきた相手が入院しても他人扱いで手術の同意もできない、死んでも遺産の相続もできない。

子どもを育てている同性カップルも実際にいるのに、他人扱いです。


どうみても憲法14条の「法の下の平等」に反していると思います。

安倍首相は「憲法で同性婚は想定していない、憲法改正が必要」だとか言ってますが、そんなわけありません。


そもそも自民党の出してた改憲草案には、「家族は支え合わなければならない、夫婦は維持しなければならない」とあります。

要するに、旧来の性別役割分担意識のもと、介護や子育ては家庭の女性におしつけ、男は過労死するほど働かすということじゃないでしょうか。

自殺率は今でも男性の方がうんと高くなっています。


LGBTじゃない方にとっても、男は「男らしく」しか、女は「女らしく」しか生きてはならないのは、誰にもしんどいことだと思います。

 

先日、池内さおり前衆院議員と、前衛四月号の座談会でお話ししました。

池内さんは地方の生まれで、女は学問なんかいらんという環境で矛盾を感じて育ちました。

池内さんのお母さんはそんななかで、大学に送り出してくれました。

池内さんは大学で党と出会って、党の仲間が「男らしさ・女らしさ」を問い直す学びをしていたのに触れて、「だれもが自分らしく生きられる社会にしたい」と、入党してやってこられました。

 

池内さんは国会で、LGBTや、性暴力のこと、セックス産業の犠牲になる女の子のことをとりあげてきて、強姦、レイプの定義を110年ぶりに改正させる力になるなど、大きく現状を動かしてきました。

でも一方で、「もっと国政の重要課題をやるべきやないか」と言われたこともあるそうです。

でもこういうことは、重要でないのではなく、要はみんな性のことは言いにくいだけじゃないでしょうか。

「女の子たちがひどい被害にあってるのに、はにかんでる場合か」と池内さんは言われていました。

 


「男は男らしく、女は女らしく」しか生きられない、だれもが自分らしい生を生きられないというのは、社会の根本問題です。

だから私は、個人的にではなく、やっぱり「党の活動として」やりたいと思いました。

みなさんにもLGBTについて、「あ~あの小原がやってるやつやろ」というのではなく、共産党が党としてやっている、共産党はだれもが自分らしく生きられる社会を目指す党やと、党を語ってほしいと思います。

 

実はLGBT当事者や支援者からは、ハッキリ言ってこの面での共産党の認識は遅れていると思われています。

でも社会を本当の意味で変えるのは、共産党じゃないでしょうか。


先日、僕の議会質問を聞いた市民の方々に呼ばれて懇談しました。

その方々と明日、同性愛者だと公表されている、立憲民主党の尾辻かな子衆院議員にお会いすることになりました。

また、赤旗日曜版をみずから購読してくださった方もいます。


国民の願いあるところ、必ず共闘の可能性があります。

京都府議団や市議団で、この問題で市民に開かれた学習会や講演会をやれば、まちがいなく共同が広がると思います。ぜひやってください。


より国民に開かれて、未来に開かれた、多様性にあふれた党をごいっしょにつくりましょう。党の仲間をふやしましょう。選挙勝ちましょう。ありがとうございました。

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後日の写真^^



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わが社で最初にカミングアウトした議員(かな?)の、たてうち孝夫議員のエスコートで、札幌市を視察させていただきました。


札幌市のパートナーシップ宣誓制度は、いずれか又は双方が性的マイノリティーである2人がお互いを人生のパートナーと宣誓し、市は受領証を発行する制度です。

それだけであって、だから何?と言えないこともないですが、実際に提出する様式を見て、誰かと一緒に書き込むことをイメージすると、ちょっと心動くものを感じました。

実際に2人がそろって提出し、その場で受領証の発行を受け、市から「おめでとうございます」と祝福されるのです。

去年6月から34組が制度を利用し、戸籍上は異性のカップルも1組いたそうです。



声としては、
「おめでとうと言ってもらえ嬉しかった」
「このことがニュースになったので、親にカミングアウトできた」
「高校生なのでまだ利用できないが、自分の将来に選択肢ができた気がする」
「もっと早くにこの制度があれば、あいつも死ななくてすんだかもしれない」

法的権限も一切ない紙切れ一枚だけど、人を救うのですね。


ご説明いただいた課長さん、わりと最近までLGBTについて「そう深く考えてなかった」。
市民団体の講演会に参加するなど理解を深めたところ、長年の友達からカミングアウトされ、こんなにも言えないことなのかと愕然。
市民の力強い運動により、制度が実現するまでそう時間はかからなかった。



はっきり言って、婚姻の権利を誰にでも認めるのが当然で、パートナーシップ制度なんて不十分もいいとこだ。
でもこの紙切れ、誰かと書いて出してみたいとは思った。



これ、べつに市区町村でなくてもいいのでは。
四月の京都府知事選。
福山和人さん、パートナーシップ宣誓制度を公約してほしい。


ところで視察終わってから立ち話で、議会事務局の職員さんが、「これ2人でそろって提出なんですよね。市職員が出したいと思っても出せないんじゃ・・。」


たしかに、担当課の職員と知り合いだと、プライバシー保てない。でも、誰か切り開いてほしいですね。

 

札幌市パートナーシップ宣誓制度 http://www.city.sapporo.jp/shimin/danjo/lgbt/seido.html

セットしてくださった舘内孝夫議員、ぶっちゃけトークも交えての札幌市役所の皆さん、ありがとうございました!!




一方、「そんなことより、国へ婚姻の平等の実現を求める意見書を上げるべき。パートナーシップ制度は本来の願いを途中下車させるもの」というご意見もお聞きしています。とてもわかります。

また、「LGBTが夫婦制度に乗っかるなんて滑稽。夫婦を制度で優遇するより、すべての個人を公平に」などのご意見もあると思います。



婚姻の平等の実現を求める意見書を各地で上げていく運動は大事だし僕も本筋だと思います。

ただ、あまり僅差でとか、少数の自治体議会だけで先行すると、反対派のバッシングや逆の立場の意見書運動とかを招くことも考えられます。パートナーシップだけで相当色々あったとも聞きますし。


せっかくの芽を摘ませることのないよう、各地でいっきにバーっと意見書等を上げていく。
そのためにも、パートナーシップ制度を設ける自治体を多数派にして、当事者の利用実績=どの自治体にも当事者がいる無視できない証明 を着実に伸ばしていくことは意義があると思います。


ただ当事者にもいろんな思いがあると思うし、「バス路線維持のため大いに乗りましょう」みたいには単純に言えません・・。

うーん、やっぱり都道府県で風穴開けてほしいな。



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この締まりのない顔・・orz 京都民報に掲載されました。
京都新聞のときは怖い顔だったので笑顔にしてと言った自分に凹む・・orz




リンク→ http://www.kyoto-minpo.net/archives/2018/01/20/post-21563.php



わざわざ自分から「LGBT」ってひとくくりにするのは良くないなと思って、ギリギリにタイトルを変えてもらいました。ほかにもいろいろ修正を・・すみません民報さん。


思えば当初「LGBTの一人です」て言っちゃったのは、「ゲイ」って単語を口にするのに抵抗があったにすぎないと思います。あきませんね。


「やめたり、『治したり』もできません。ただそうであることに気づくだけです。」というのも、セクシャリティは揺れ動きうるものということの否定のようで、適切でなかったかもしれません。LGBT当事者でない方向けに言ったとご理解いただければ。


京都民報は週刊で月617円です!


【LGBT×機関紙拡大】

しんぶん赤旗日曜版では、「カラフル!!〜知ってほしいLGBT〜」という連載漫画が始まっています。

この間の発信を見てFBで繋がってくださった方が、元読者だというので、このことをお知らせすると、購読することにしたとうれしいお知らせが。

また、某LGBT学習会で繋がった方が、立憲民主党や共産党推しとのことで、あちらから「新聞いくらで
すか?読みたい」と。
届いたのを見て「充実してますね」とうれしい感想をいただきました。


しんぶん赤旗日刊紙は3497円、日曜版は823円です!
一部売りも見本紙提供もできます。私までご一報ください(^^)


さらに党の仲間もふやしたいな〜(^^)



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