京都の長岡京市会議員の小原明大(おはらあきひろ)です。九小・三中・西乙・神戸大卒。ツイッター・FBもお願いします。
おっはー!



こんばんは。

今回のエントリは、ツイッターで言ったことのまとめです。よくぞケイタイでこれだけ打ったもんだ。

リアルタイムで見てない方も多いと思いますので、みやすくして再掲します。




先日の京都市長選挙は、門川候補22万票くらい、中村候補19万票くらい。投票率は37%くらいという数字で終わりました。



残念でした。

投票日前日、ツイッターで、「あと10票差以内で負けたら切腹もの」とか言ってた時から、負けるの決定してたかもしれんな・・・。

勝つことがイメージできてないんだから。

勝つつもりでたたかわないと、勝てないよね。ビジネス書でも読もうかしら。



でも慰めでもなんでもなく、未来につながる選挙だったとは思う。

少なくない人が初めて選挙に主体的に参加した。

脱原発の運動してる人たちや、クラブの運動起こそうとしてる人たちなど・・・。

あの皆さんと、これからどんな未来をつくってゆけるかと思うと、可能性に満ちていると思う。



投票日翌日の報告集会で、クラブのオーナーが熱い発言。

会場には雰囲気違うお兄さん達がいた。

集会後、さっそく中村和雄さんと一緒に、これからの運動を語ったり、政治参加を語ったりしたそうだ。

夜の木屋町宣伝



「政策では中村が勝っていた」「論戦では圧倒した」とか、陣営では言いがちですが・・・。

僕は、実はあんまりそう思っていない。

変化を求める市民の大きな流れを必要十分に取り込めなかった。

それは、かかげる政策が現職を引きずりおろしてでもやらしてみたい内容でなかったからか、あるいは実現性に乏しいと思われたからだ。



政策が必ずしも勝っていないというのは、無党派層の半分からしか支持を得られなかったことが如実に示していると思う。

乙訓地区の常任委員会で議論になったのは、「投票率の低迷は、未来の京都をどうするかの大きい政策提起のなさによる」



中村さんは貫いていた。

「循環、底上げ、参加」

最後の最後まで。

しかし、出してる政策を貫く理念としては正しいが、それがビジョンとして市民の心をとらえるには至らなかった。



その原因は、一方では、それを具現化する政策コンテンツがまだ薄いという面があると思う。

公契約条例は画期的だが、京都経済はそれだけでは済まないし。

区民協議会もいいが、京都市をどうするていうのはまさに市長の仕事。



もう一方では、中村さんがあんなに貫いていた「循環、底上げ、参加」を、周囲が魅力的な肉付けをして押し出す努力をしなかったと思われることだ。

なんでやろ??



結局、強者のセオリー通り、門川氏が中村さんの個々の政策に似たようなものをかぶせた。

「京都市をどう変えるか」の論戦は後景に追いやられ、いきおい「脱原発」「反消費税」が前面に出てきた。

一方門川氏は、ただただ「府市協調」である(^o^;




「脱原発」「反消費税」VS「府市協調」・・・・。

「未来の京都」をどうするのか、夢が語られない選挙では、6割が行かなかった、行けなかったのも無理はない。

「論戦で勝った」とかの問題ではない。門川市長を言い負かしても、市民にはどうでもいい。



「選挙公報見ても違いがあまり分からなかった」という指摘は重大。

個々の政策並べるだけでは、変えるイメージが出てこない。

どうして変えないかんのか、どう変えるんか、そこが必要。



そういえば僕は、長岡京市長選や府議選のとき、選挙ハガキには「思い」をしっかり書いた。

政策は柱だけ簡単に書いて、「細かくはウェブで」と書いた。

でも公報は、そこまで割り切れなかった。



しかし市民は今何を求めているか?

本質的に必要なのはくらしを守る個々の政策なのはまちがいない。

でも、選挙で選ぶときに求めているのは、「希望」だ。

ゆきづまりきった今の「構造」を打破して変える、「希望」。



個々のくらしを温める政策メニューを眺めていても、それでいかほど今の現実が変わるのか、イメージもわかない。

今の構造のどこがダメで、どう変えるのか。

そこを大きく打ち出す必要があったのではないか。

「相乗り市政で経済が低迷した」なんて、何の説明にもなってない。恥ずかしいですよ。



今回の選挙で、その大きな議論があったか?

「反消費税」「脱原発」になってしまった以上、大いに反省する必要があると思う。



また、今どこでも関心の高い「財源問題」の論議が全く低調だったことも気になる。

政策の裏付けになる財源論がなければ、本当はやってほしい政策もリアルに見えてこない。

民主党政権を誰もが見ているだけに尚更・・・。

門川市長の「公務員を切りました。がんばってるでしょ」もお粗末な内容だが、それにクリティカルヒットをかませる武器がなかった気がする。



選挙の最初のほうで、伏見のスーパー前で会ったおじいちゃんが、「地下鉄の赤字はどうやって解消するのかのう?」と言っていた。

今さらながら甦る。





また、「脱原発」は市長を選ぶ決定的な要素ではないから、僕は社民党を責める気はない。

脱原発よりも大事にしたいことがあったんだろう。何なんか知らないけど。



そして市民の皆さんだって、中村さんを選ばなかったからといって「脱原発」がしたくないわけじゃない。

「脱原発」は市長を選ぶ基準のうちの一つの要素でしかないということ。

もちろん重要な要素なんだけど、市長がそうでも国が変わらんと意味ないって人もいただろうし。

全国の脱原発を願う皆さん、落胆しないでください。私共の政策宣伝能力と組織力の向上こそが課題なんです。




わが党は、中央委員会からかなり統制されているようなイメージをお持ちの方もいるかもしれないが、実際は地方政策は現地に任されている。

国会議員が地方選挙に来て演説するが、材料は現地が提供している。

だから、地方での政策提起のレベルは、現地の党組織の力量がもろに反映する。



よその真似事だけでなく、ホンマに京都の独自な提案ができるためには、研究が必要。

党の外の動きにアンテナ張って、いろんな試みをしている人たちとの真摯な共同が必要。

また一方で、党組織自体の強化も必要。

あれもこれもこなしたいが、体は一つしかない。そこにジレンマが…。



さて、乱筆のままだが、とりあえずまとめてみました。

最後に・・・橋下維新がすぐれている、というつもりはないんですよ。



どこをどう変えるか・・・はっきりしている。打ち出し方はすごく優れている。

でも変えたあとの社会の姿、政治の姿勢が見えますか?

「船中八策」。国民生活をどうしようという柱ありますか?

言いっぱなしで目をひいて済む政策が大半で、ホンマに実践せないかんときに苦労しそうなこと・・・脱原発とか安全保障とかは柱にない。

そして、「憲法改正」を言い、日の丸や君が代を推進しながら、9条や安全保障政策が見えにくいのも恐ろしい。



我が党の政策。

安心の社会を実現して、消費税増税もせず、財政危機ものりこえる政策。→こちら!

内容では、維新に絶対勝てる内容ですよ。

どう打ち出す???



ありがとうございました。クリックを→



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ごぶさたしています。

約4ヶ月ぶりに更新します。

2日、21時スタートの「京都のクラブシーンを考えるつどい」に参加してきました。


風営法により、クラブの営業は25時までに規制されています。

24時間営業がいくらでもある現代に、参加者が踊るだけでなぜ規制されるのか。

取り締まり強化で、京都や大阪のクラブシーンは寂しくなり、飲食関係などの方々からも悲鳴があがっているといいます。



その問題を取り上げ、「風営法の改正を求め、若者文化を大事にする」ことをかかげた中村和雄市長候補のブログに、全国的な反響があったといいます。

そこで市長選を前に、中村和雄さんも招き、急きょ企画されたのです。

感想をゆっくり書く間がないので、大意で要約ですが載せます。

短くして文章にしてしまうと熱気がそがれるんですが、雰囲気を感じてもらえたらと思います。



発言:

「踊ることは人間の文化。阿波踊りもだんじりもある。

どうして肩が動いてるだけで取り締まりなのか?

ドラッグで捕まった奴が、『クラブで知らない外人からもらった』なんて言い逃れだ。

悪いことをする人間ではなく、ハコ自体を取り締まるのはおかしい。」


「京都で育ち、京都のクラブに大きな影響受けてきた。

フライヤー作るのに憧れてデザインの仕事選んだ。

映像作る、パフォーマンス、デコレーション、お客、みんな表現の場。

みんなが問題意識もって集まり、いい方向になろうとしてる。大きく変わる一歩。」


「海外旅行行ったら、やっぱり夜の街に出かける。

それでダンスホールがなかったら、おもしろい街と言えるか?

外国人も、お寺だけ見にきてるんじゃない。

問題があるというなら、警察が巡回してくれてもいい。頭から規制はおかしい」


中村:


僕はビートルズ世代。当時大人は不良と言った。

でも今は教科書にのっている。

文化は変わっていくもの。大人の既成概念で押さえ付けるのは間違い。


京都会館の建て替えも、立派な箱つくって文化が良くなるのではない。

ビートルズより以前の京都では、十数人が入れるお店から、たくさんのアーティストが巣立っていった。

文化はみんなでつくるもの。みんなの表現の場を大事にしてこそ。


シャルウィダンスが流行ったとき、議員連盟のようなのができて社交ダンスは規制から外させた。

国会議員には若い人もいる。

仲間を集めて、国会議員もひきこんでいけば、時代遅れの風営法は絶対に変えられる。

運動の先頭に立ちたい。


Q「市長にならなかったら?」


中村:

運動にはもちろん加わらせてもらいたい。

脱原発などの運動もこれまでやってきた。

でも市長と弁護士では影響力が違う。市長としてやりたい。


Q「党派をこえて?」


中村:

もちろん超党派で。

京都は若い国会議員もいる。働きかける。

共産党だけでは変わらないでしょ。


Q「風営法での行きすぎたクラブ規制は、表現の自由の制限では?」


中村:

ブログのコメントで「第三者機関が評価したら」というのもあったが、そもそも評価自体がおかしい。

ドラッグとかは、その行為自体を取り締まるべき。

ハコ自体をつぶすのはおかしい。


Q「市長になったら、こういう場を定期的に開いたら来てくれるか?」


中村:

KBSにお願いしたいと思っている。

100人の若者とオープンに意見を交わす場とかつくりたい。

これまで労働分野を専門で弁護士やってきた。

いまの若者の働かされ方は異常。もっと声を社会に上げないといけない。 


Q「弁護士なら、京都弁護士会に動いてもらえないか?」


中村:

意見書を出すとかできる。


Q「日本で実際に変わったという実感したことない。どうしたら打破できるか?」


中村:

力関係につきる。多くの仲間を集めて発信する。

ソウルの市長も、弁護士だったと思うが、若い人が押し上げた。


Q「中村さんだけでなく、我々一人一人のできることある。ただ踊る自由を主張するのではなく、イメージアップを。」


中村:

仲間ふやすためには、クラブシーンがイメージ良くないといけない。

こんなに若者にとって成長できる場で、社会にもいい影響与えるんだと。


Q「例えば署名としたら、どれだけの署名が目標になるか?」


中村:

水俣病弁護団をしていたが、全国100万署名をやった。

僕の書いたブログは1万人に見られた。それなら1万は少ない。

10万あれば、国会議員も票になると思うんじゃないか。



発言:

「壁は正直高いと思う。運動の仕方もわからない。

でも市長も忙しい。我々でやらないと。

ここに集まったみんなでフェイスブックとか立ち上げて名刺交換して、しくみ考えて本気でやらないと。

文化として再建したい。『大風流』のように市民も観光客もくるイベントとか」


「今まで運動実現しなかった歴史目立つが、今投票に行けるのもかつて運動があったから。

僕らがやらんと次に残せない。

ここにこんなに集まった、この場に居れることが感動。

場を作ってくれた努力もすごい。」


「こういう場つくるのが、全体の利益になると考えたから。

こういう場をやってる店に人が集まるようになればいい。

音楽関係、政治に縁の遠い人が多かった。

でもみんな共通の危機意識がある。行動につながる。」


「運動しなあかんし、また、努力しなあかん。

ドラッグやるやつを見たらみんなで止める。

店しめたあとみんなで掃くとか。

組合作ろうかとも。

取り締まり強化で、クラブだけではなく飲食やタクシーなど二次的な影響もある。

熱い気持ちを2.5にぶつけよう。」



人が「立ち上がる」瞬間に、まさに立ち会ったと思いました。

この企画は数日前に決まり、参加確認なんて誰も取っていません。

それが100人も集まりました。

ああ、日本でも、「ジャスミン革命」は起こせる。

最短なら、2月5日、京都市で。 



毎夜、木屋町あたりで、21時集合の宣伝が繰り広げられています。

フライヤーを見て、通る人から「がんばってください」と言われます。

かえなければ、変らない。

2月5日は投票にいこう。



山本太郎さんも何度も応援に来てくれてます!



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