あけぼの

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親切青年?それとも詐欺的ビジネス?

2015-06-17 07:56:21 | 旅行記、多文化教育、国際

「通りがかりに気づいたのですが屋根瓦がずれてますよ!」とベルを鳴らして教えてくれた足袋姿の2人連れ。外に出て指差す我が家の屋根を見たがずれが確認できない。玄関の峰瓦では縛っていた針金が切れていたが瓦はずれていない。「そのうち雨漏りがして大変になりますヨ」と言う。「私には見えないけど」と返答したが、考えた。まだ古いアンテナが残っていて邪魔だし、いずれ除去したいと思っていたところだ。そうだ!アンテナを除去してもらい屋根の状況も正確に知らせてもらおう。

 そこで屋根専門職という青年2人に、アンテナ除去することを条件にi-Padを渡して屋根瓦を撮ってもらうことにした。勿論アンテナの除去費は支払う約束で。彼らは二階の屋根まではしごをかけて作業を始めた。写真では、縛っている針金が2、3か所切れているだけで瓦のずれは見当たらなかった。ボスのほうが針金の糸切れを強調し、「危険だから瓦を全部積み代えた方がよい」という。ワイフは「いまどきなんて親切な青年がいるんでしょうね」と感動の面持ちだ。「費用は?」と聞くと「60万円です」とさりげなく答えた。結構高価なので、「この家を建てた工務店に相談してみます」と彼との会話を終えた。

工務店と話し合ったら「そんな話はよく聞く。騙された人もいる。簡単に瓦はずれないヨ。」と教えてくれた。我が家の屋根のふき方は「入母屋造り」でしっかり固定されている筈。まだ35年しか経過していない。耐震対策には瓦屋根は弱いので流行らないが、耐久性と美観、風格は抜群だ。屋根が重い分、建築構造材は檜材とし、昔風にがっちりした構造にしたので気に入っている。

それにしてもあの青年たち、本当に親切で声をかけてくれたのか、それともニュー・ビジネスを思いついたのかな?(自悠人)