1.氷河や雪を頂いた山 2.レイキャビクで迷ったらこれが目印、ハットルグリムス教会 3.4.かぼちゃ型の容器に入った美味しいスープ
競いあう親切、けた外れの物価高 ケプラビック空港でレンタカーを借り、売店で地図を購入したら22ドル、驚いた。レイキャビク市内までは苔の生えた溶岩台地を見ながら順調。道路は大変良い。予約した宿が分からず若い女性に尋ねたら、部屋に帰りヘルメット着用で出て来て「私についておいで」と。宿への入り口に一方通行のサインがあり、大回りして宿の前まで。お礼を言う間もなく去って行った。レイキャビク市内の駐車は難しい。お上りさんらしき若夫婦が筆者のために説明を読み、筆者の不足分に自分のコインを追加、「はい、2時間大丈夫です!」と。車を止め道探しをしていたら高校生らしき女の子が遠方から走って来て教えてくれた。現金不可のガソリンスタンド、カードでもパスワード入力等、楽ではないが、寒風の中長々と立ってガソリンを入れてくれた高校生らしき男の子。身に付いた親切に感動!レイキャビクのバロンホテルでは受付のナターリアが我々を日本人と知り豪華なバスタブのあるスイートルームをくれた。「ロシア出身?」と尋ねたら「スペインからです」と。「ムーチャス・グラシアス!」とスペイン語の会話を楽しんだ。
ホテルは安くても30000円。我々はホテルにはやっと2泊、4泊はゲストハウスにしたが、それでも素泊まりで11000円以上だ。素朴なレストランでハンバーガーを注文したら2000クローネ=2000円(現在円とクローネ同価)、ビールは小瓶が950クローネ(950円)、行列のできるスープ屋さん、パンで作ったカボチャ型の容器に2種のスープが満杯に入って1350円。土曜日は満席で入れず火曜日に行ったが皆さんにこやか、舌がとろけた。
地球にも人にも優しい国
「世界遺産より人間遺産」を合言葉にその地の人々との出会いと交流を楽しんできた我々だが、受けた親切と交わした笑顔は110か国中今回が最高!物価も最高だったが、物価高を蹴散らす魅力は溜め息の出る風景と心からの親切だろう。アイスランドは環境立国、自然との共生を重視し水素燃料のバスが走る。二酸化炭素を出さない自然エネルギーの使用が7割を超えるとか。地球にも人にも優しいこの国に出かければ、美しい自然や満面の笑顔に癒され、人生に充電されること請け合いだ。(彩の渦輪)