マゾン真っただ中の街、マナウスは長閑な街、サンパウロのように危険ではない。ここにも多く日本人移民が入植したが日系企業もあり、貿易港として、アマゾン観光の基地として賑わっている。この地でのハイライトは2河川合流点見学と交響曲だ。コロンビアから発する黒色のリオネグロとアンデスの雪解け水を集めて来た茶色のソリモインス川が合流し、ここからアマゾン河となるのだが、二色の水は混ざり合わない。理由は2河川の流速と比重が異なるためだとか。我々のボートの操縦士は川の交点あたりをぐるぐる回ってくれたが、黒色と茶色の水はミックスせず鋸の歯のようにぎざぎざだった。雄大かつ珍奇な水の芸術は必見だ。地元交響楽団もしかり。かつて天然ゴム景気で栄えたこのマナウス市があり余る資金で造った豪華なオペラハウス、アマゾナス劇場での迫力ある演奏。その楽団の名はアマゾナス・フィルハーモニカ。秀逸だ。(彩の渦輪)