あけぼの

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鼻血で見えたアメリカ社会 III

2008-11-06 21:50:49 | ブログ

翌日ダウン・タウンにあるUC大学病院の大きなビルの一角にオフィスを構える医者でその上医学生に手術を指導するという、ちょっとは名のあるDr. Zimmer(名刺にはMD及びPh.D.とあった)へ行った。私はその日は夕方6時のクラスがあり、おまけに中間試験の日で遅れるわけにいかず、診療時間確認の必要があり、この医師は大抵正確との確認を取っていた。夫の予約時間は午後3:40、我々が到着してからも数人患者が詰め掛けた。いくつか診察室を持っている開業医、だが看護婦は最低だった。見るからに元気のない、鼻を押さえている患者の夫を背もたれ垂直のままの椅子に座らせ、そのまま「待て」と言う。そして待たせること待たせること。私が彼女を呼びに行き、夫が「これではいかんよ。枕を傾けてくださいよ」と言うと椅子の頭のせ部分をやっと少し傾けてすぐ去ろうとする。「夫が椅子も傾けて!」と叫ぶとニタニタしつつ椅子を傾け、去ってしまった。4時ごろ医者が部屋を覗き、椅子に座った夫をちらっと見て彼もすぐに立ち去った。それからはただ待つのみ。私が廊下に出てみると看護婦や事務員など女同士集まっておしゃべりに夢中。言われなけれな何もしない看護婦とやたら待たせる医者。(続く)彩の渦輪