私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
 



ルネサンスからバロックへの音楽形式の移行は、1600年を挟んだ時期に主としてイタリアで起こった。モノディーと呼ばれる単旋律に通奏低音の伴奏という形式や強弱の対比などの様式が導入され、音楽の新しい時代が始まった。この様な移行期に重要な役割を果たした1人が、ヴェネツィアのサン・マルコ教会の主任オルガニストであった、ジオヴァンニ・ガブリエーリである。今回は、そのガブリエーリが1597年に出版したSacrae Symphoniaeと言う作品から、器楽合奏のためのカンツォーナとソナタを収録したCDを紹介する。 . . . 本文を読む

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