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私的CD評
オリジナル楽器によるルネサンス、バロックから古典派、ロマン派の作品のCDを紹介。国内外、新旧を問わず、独自の判断による。
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ショパンのピアノ協奏曲をプレイエル・ピアノとオリジナル編成のオーケストラの演奏で聴く
古典派、ロマン派の音楽
/
2011-02-05 11:18:46
Chopin: Piano Concertos Nos. 1 & 2
Denon COGO-49
演奏:中道郁代(ピアノ)、クラシカル・プレイヤーズ東京、有田正広(指揮)
すでに「
ショパンの作品をオリジナルのプレイエル・ピアノで聴く
」で紹介したが、2010年3月2日にNHK BShiで「仲道郁代 ショパンのミステリー 特別編」と言う番組が放送された。その番組で、仲道は、ショパンのピアノのための曲に見られる独特な指使いやペダルの用法に謎があると感じ、2007年にはポーランドとフランスを訪れ、この謎を解く鍵を探す。その旅行で、ワルシャワのショパン博物館が所蔵する、ショパンが死ぬ前に所有していたプレイエル社製のピアノ、さらにパリで古いピアノの修理を行っている工房で、同じ時期のプレイエル社製のピアノの構造を見ることが出来、さらにシャトー・ルーのベルトラン博物館で、1848年製のプレイエル社製のピアノを実際に演奏して、現在のピアノと較べると、非常に単純な打弦機構がタッチによって音に微妙な変化をもたらすこと、ペダルの効果が現在のピアノと大きく異なっていることなどを実際に体験して、「このピアノのような効果を得ることは、現代のピアノでは難しい」と感じる。その後日本で、フルート奏者、有田正広が1839年製のプレイエルを所有していることを知り*、この楽器を2010年2月21日に行われた演奏会で演奏した。その後2010年8月6日に東京芸術劇場で行われた演奏会で、有田正広指揮のクラシカル・プレイヤーズ東京とともにショパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調(作品11)を演奏し、この機会に今回紹介するCDのための録音が行われ、2010年12月にショパンの2曲のピアノ協奏曲を収録して発売された。
フレデリク・ショパン(Frédéric François Chopin <poln. Fryderyk Franciszek Chopin>, 1810 - 1849)は、1829年から1830年にかけて一曲のピアノ協奏曲を作曲し、1830年の3月に両親の家で、小編成のオーケストラとともに内々の演奏を行った。この演奏会に参加したある新聞発行者が、この曲を絶賛する記事を掲載し、3月17日のワルシャワの国立劇場で行われた公開初演は、好評をもって迎えられた。ショパンはこれに続き、新しい協奏曲を作曲し、まず9月22日に両親の家で、続いてワルシャワを離れる前の告別演奏会のひとつとして、同年10月11日に公開初演した。いずれもショパンが20歳の時の作品である。今日では、最初に作曲したヘ短調の協奏曲が第2番、後から作曲したホ短調の協奏曲が第1番となっている。この作曲時期とは逆の番号になったのは、後に作曲された第1番の方が先に出版されたためである。この2曲のピアノ協奏曲のオーケストレーションに関しては、どれだけショパン自身が行ったかについて諸説がある。これは両作品とも完全な形で自筆譜が残っておらず、出版譜によってオーケストレーションに違いがあるためである。第1番の協奏曲は、1833年6月にパリのシュレザンジェ社から初版が刊行され、その後同年9月にライプツィヒのキストナー社から出版されている。この両者には相違があり、それがショパンの意志によるものかどうか疑問が提起されている。第2番の協奏曲は、1836年にライプツィヒのブライトコプ・ウント・ヘルテル社から刊行され、続いて同年にパリのシュレザンジェ社から出版されたものは、ブライトコプ社の譜を基本としている。これらショパンの生存中の出版譜は、いずれも作曲者の意向を反映したものと考えられているが、その後1879年と1880年にショパン全集の一環としてブライトコプ社から刊行されたものは、ブラームスの校訂によっており、オーケストレーションにかなり手が加えられている**。
演奏をしている仲道郁代は、桐朋学園、ミュンヒェン音楽大学に学び、一時ロンドンを拠点に演奏活動を行っていた。当初シューマンの作品を主に演奏していたが、次第にショパンそしてベートーフェンの作品も演奏するようになった。ベートーフェンのピアノソナタ全曲のCDがある。さらに単なる演奏会だけでなく、ベートーフェンやショパンを主題としたレクチャー・コンサートやテレビ番組出演など、啓蒙的活動にも積極的である。
有田正広は、国際的に活動しているフラウト・トラベルソ、モダン・フルート奏者で、特にクイケン兄弟などと頻繁に共演している。1989年に「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」を結成し、特に日本ではほかにない古典派のオーケストラ曲のオリジナル編成による演奏を行ってきた。2009年4月には、その演奏の範囲をロマン派まで拡げる「クラシカル・プレイヤーズ東京」を結成した。今回のショパンの2曲のピアノ協奏曲では、第1、第2ヴァイオリン各6、ヴィオラ、チェロ各4、コントラバス2、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット各2、ホルン4、トランペット2、トロンボーンとティンパニ各1の38人編成で、ホルン、トランペットはピストンやバルブのない自然楽器であるが、しばしば用いられている様な音程を得やすいトーンホールのない楽器を使用しているそうだ。4本のホルンは、キストナー版に於いて第1番の第1楽章にのみ編成されている。また、トロンボーンは通常3本編成されるところだが、両曲ともバルヴ・トロンボーン1本のみである。このバルヴ・トロンボーンは、1820年代に発明され、一時中欧を中心に用いられていたが、スライド・トロンボーンが、機構的に改良され、価格も安くなったので、あまり用いられなくなった。添付の冊子には、ピアノの専門家加藤正人による使用されたプレイエル・ピアノの詳しい説明も掲載されている。演奏のピッチは、a’ = 427 Hzである。
使用楽譜は、第1番は1833年9月刊行のキストナー版、第2番は1836年4月刊行のブライトコプ・ウント・ヘルテル版が使用されている。これら2つの版は、ショパンの意志が反映されており、オリジナル編成の演奏には適切な選択と言えよう。第2番のブライトコプ版には、管弦楽のパートに[solo]、[tutti]の指示がある。[solo]は、ピアノが独奏で演奏する際の伴奏の部分に記されており、当時のピアノの音が小さく、減衰が速いことに対応するものであった。第1番にはそのような記載がないが、同様な処置が採られたと考えられる。
録音は、2010年8月2日から6日にかけて、東京芸術劇場大ホールに於いて行われた。DENONは、日本のレコード・レーベルの中では、クラシック音楽、特にオリジナル楽器による演奏の録音に豊富な経験があり、このCDの録音も、比較的近接した音の捉え方だが、ピアノとオーケストラのバランス、全体的な響きに於いて非常に優れており、明瞭で美しい音で聴くことができる。特にピアノ独奏に、室内楽的な小編成の弦楽器が寄り添うように伴奏するところは、非常に美しい。
このCDは、ショパンに限らず、ロマン派の作曲家のピアノ協奏曲のオリジナルのピアノ、オーケストラによる演奏として、世界的にも貴重な存在と言うことが出来る。
発売元:
日本コロンビア
* NHKの番組では、1839年製とされていたが、今回のCDに添付の冊子では、1841年製と記されている。しかし仲道の http://www.ikuyo-nakamichi.com/diary1008.html 日記には1839年製と記されており、事実関係は不明である。
** ショパンのピアノ協奏曲の出版譜による違いについての記述は、主として今回紹介しているCDに添付の冊子に掲載されている西原稔の解説を参考にした。
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