おえちゃんの独り言

気ままに書いてみたい

白山登山ー2

2009年08月21日 09時55分07秒 | トレッキング・登山
8月12日(水)

白山登山2日目、朝3:30室堂「こざくら荘」で起床。といっても、昨夜はほとんど眠れなかった。
20人余が、横一列になっての就寝、ガサゴソ物音や大いびきで眠れるわけがない。
朝になるのを待っていたくらいだ。

起きて、身支度をする。雨合羽の上下を着込み、帽子にヘッドランプを
着けて、リュックをこの場所に置き、4:00少し前、白山奥宮鳥居の前に出た。
まだ暗いが、キラキラと満点の星が届きそうな高さに光っている。

頂上への登山道には、もう、登り始めている人の明かりがチラチラ見える。
整備された登山道をゆっくりと登る。合羽を着ていてもちっとも暑くない。
冷たい風も吹いているので、体感温度は低い。
立ち止まって、遥か彼方を望むと、福井市、加賀市、金沢市の明かりが見えた。
途中で神社の神主さんの打ち鳴らす太鼓が聞こえた。
ご来光間違いなしだ。約40分で白山頂上・御前峰(標高・2702m)に
到着。

少しずつ空が白み始めた。北アルプスの山々、白馬、剣、立山、槍、穂高、
乗鞍、御岳の山並みが黒いシルエットで浮かぶ。

 北アルプスのシルエット

やがて、空が茜色に輝き始め、太陽が北アルプスの山並(三叉蓮華あたり)から昇りだした。

          ご来光

まばゆい太陽が完全に昇り切るまで、目を凝らし感激しながら見つめた。
白山奥宮の神主さんが下駄履きで登って来られ、山々やご来光について
解説された後、山頂にいる全員で万歳三唱をした。
しばらくすると、ガスがたちこめてきたが、お陰でブロッケン現象も
見る事ができた。

数十年前にも頂上まで登ったが、天候が悪く、ご来光は見られなかったので、
今回は本当にラッキーだった。

その後、昨日の自然解説員が、山頂お池めぐり(火口湖)に案内するとの
ことで、参加することにした。
しかし、集合場所もわからずウロウロしながら、尾根をコースの方へ向かって
歩いた。数名の人がいるが、肝心の解説員の姿が見えない。
ガスが濃くたちこめ、周りが全く見えない。ふと、北海道トムラウシ岳の遭難のことが頭をよぎり、
心細くなった。
ガスの晴れ間にコースの方向をみると、数人が歩いているのが見えたので、
そのまま進んでいった。

山頂お池めぐりとは、頂上部の7つの火口湖(翠ケ池、紺屋ケ池、油ケ池、血の池、
五色ケ池、百姓池、千蛇ケ池)をめぐり室堂へ戻る、約1時間の散策コースです。

最も大きい翠ケ池で、ようやく解説員とお池めぐりの一行に追いついた。

  翠ケ池

この頃になるとガスもすっかり晴れ、それぞれ美しい水をたたえている湖の
素晴らしい景観を堪能できた。
高山植物も色とりどりの花をつけ、朝露に濡れて輝いて見えた。

                五色ケ池

   ミヤマダイモンジソウ

           ミヤマトリカブト

7:00室堂センターに戻り、朝食をとり、下山の準備をする。

先日持参してきたお茶(1L)は、すでに飲み干したので、センターの
水場でペットボトルに水道水を汲み、リュックに入れ8:00室堂を
後にした。

五葉坂を下り観光新道へ向かう弥陀ヶ原の木道を進む。

       ハイマツの球果

  
30分あまりで分岐点の”くろぼこ岩(標高・2320m)”に到着。
ここからが観光新道だ。しばらく進むと、ここにもお花畑が広がっていた。

       ミヤマリンドウ

エコーラインに負けないくらいの高山植物が時折かかるガスの中で
きれいな姿を見せてくれた。
約1時間で”殿ガ池避難小屋(標高・2020m)”に到着。
20分あまり休憩後、砂防新道ほどは整備されていない急峻な道を下った。
狭くて、段差も大きく、さらに雨水がところどころ流れていて滑りやすい。
時々休みながら、12:30ようやく別当出合へたどり着いた。
室堂を出発してから4時間半。距離的には砂防新道も観光新道も
ほぼ同じ6kmである。
登りを6時間半かけたのだから、下りは少々ペースが速かった。
さすがに、足も痛み始めた。

ちょうど12:40発市ノ瀬行きのシャトルバスがあり、すぐに
バスに乗り、市ノ瀬へ。

車に荷物を入れ、着替え持って「白山天然温泉 永井旅館」で、
温泉に浸かり、2日間の汗と疲れを癒した。
コメント (2)
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