誘惑にもいろんな種類があるだろう。
悪いことに誘って悪い方に惑わす、ばかりではあるまい。
よいことに誘って、よくなる方へ惑乱させることだって、あるだろう。
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川水をコップに掬って、それで誘い水をしてあげると、手こぎポンプから冷たい水が地底から勢いよく溢れだして来る,こういう場合のA→Bは、よい始動であり、よい連結、よい結果になる。
よいこと、よい結果に繋がる原因の役割をしてくれるのであれば、その誘惑はよろこばれることになるだろう。
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混乱した手鞠糸の、初めの糸を見出してくれたら、それでするすると混乱が解けることになって、次のステップに移動できることになる。初めの糸筋を提示してくれるのも、それも誘惑といえるかもしれない。
混乱、惑乱が、するすると解けて行くというのは快感だ。
快感を誘い出して、次のステップを誘い出す。それを導き出してくれるのも、それも誘惑効果かもしれない。
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秋が来ている。秋は、わたしにさまざまな誘惑を仕掛けてくれそうに思える。秋が提示する甘い砂糖のような誘惑に乗ったら、わたしはとろとろとろけだしてしまうかもしれない。
それを待とう。秋の誘惑を待とう。
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