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阿弥陀仏 成仏以来 於今十劫 仏説阿弥陀経より
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あみだぶつ じょうぶついらい おこんじっこう
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阿弥陀仏は 成仏なされたまふなり。以来、今に於いて、十劫(を経たり)。
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今日はここへ遣って来ている。
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4
「劫」は人知を以て計り知ることができないくらい長い時間。永遠の時間。その間に、宇宙が何度も何度も始まって終わっている。十劫はその永遠の時間の十倍。
つまり、阿弥陀仏は今が今成仏されたのではないということだ。十劫の過去からずっとずっと今のわたしの出現を待っていて下さっていた、ということだ。仏が、わたしの到来を待っていてくださっていたので、わたしが今此処で生きていることが可能になっている、ということだ。
5
阿弥陀の語源はアミターバ・アミターユス。無量寿・無量光ということ。人智の測量をはるかに逸脱して、いのちといのちのハタラキが永遠であるということ。阿弥陀仏は無量寿仏であり、無量光仏である。
6
阿弥陀仏がひとり阿弥陀仏を歓喜しているわけではない。阿弥陀仏が仏に成ったと言うことは、即、このわたしが阿弥陀仏に成って行くということである。仏教はすごいことを説いている。解き明かしている。
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阿弥陀仏が十劫を待って待って、わたしを成仏の阿弥陀仏にしようとしているのだ。
8
是を知れば、へなちょこになんかしていられない、ぞ。自己否定の小技(こわざ)なんか繰り出していられないぞ。
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阿弥陀仏成仏す。故に、さぶろう成仏す。恐れ多くて目が潰れてしまいそうじゃないか。
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