「奪い合えば足らないが、分け合えば余る」の格言を信じて、さぶろうもユニセフや赤十字に毎月(ほんとうにほんのわずかだけど)定額寄付を続けている。世界中が幸福にならない間は一人の幸福は望めない。法華経信者の宮沢賢治はこんなふうに考えていた。
戦乱が続く国は疲弊し国民は飢える。食べられなければ体力は弱り、病気が蔓延する。国境なき医師団の活動にも支援をしたいと思っている。とはいえ、労働をしていないさぶろうの収入は限られている。
日本のこどもたちの貧困問題もクローズアップされだした。シングルマザーの育児も困難を来しているだろう。年金が減額された高齢者たちの窮乏もNHKが特集番組で報じていた。不平等が拡大されてきた証拠だ。
国家は秩序と平和維持と繁栄と福祉を目指さねばならない。繁栄をめざすあまたの国家の、国民の労働意欲、生産活動、経済活動が順調に高まれば、互いに余剰価値を分配して、これらの救済策が次々に打たれていくはずであるが、このよい循環はどこかで疎外されたままのようだ。
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