「憶江南」 白居易
江南好/風景旧曾諳/日出江花紅勝火/春来江水緑如藍/能不憶江南
江南は好(よ)ろし/ 風景 旧(もと)より曾(か)って諳んず/ 日出ずれば 江花の紅(あか)きこと 火に勝(まさ)り/春来れば 江水の緑なること 藍の如し/ 能(よ)く江南を憶(おも)わざらんや/
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江南の地はいいものだ/この地の風景なんかもう随分前からすっかり目が覚えてしまっている/日が昇って来ると、川土手を埋める赤い花は まるでもう火が燃えているようなもの/こうして春になったので 川の水に映る山々の緑は 染料の藍の色をしているではないか/どうして江南を忘れてしまうことがありえようか/ (さぶろうのいい加減な訳)
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漢詩はいいなあ。漢字という大岩がごろんごろんと配置されているだけで、その向こうに美しい風景が目に浮かんでくる。漢詩は漢詩。そのままにほって置いた方がいい。無理に日本語には訳出が出来ない。
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