数日前、道の駅「うきは」は大繁盛をなしていた。この地域は果物の産地である。桃が箱詰めで売り場狭しと積んである。上品な匂いが漂っている。中には傷物もある。半値だ。売り場を覗き込んでいると、小国から買いに来たという傍のご婦人が、聞きもしないのに、「これがいいんですよ。これで十分。皮を剥いて砂糖と少々の塩を加えてほんの数分だけ煮て、ねえ、あなた、これを冷蔵庫に入れておくと夏の間中おいしく食べられるんだから」とアドバイスをしてくれた。ご婦人は連れの若い人に何箱も運ばせている。桃好きのさぶろうは口からよだれが出て来た。よく冷えた桃スイーツを夏の間中食べたい! さて、先日の台風で桃園の桃はぞろりと落下をしたに違いない。半値の箱がずらりとならんでいるだろう。どうしよう。あの時には小国のご婦人の勧めには乗れなかったが、今度こそ決断を付けてみよう。今度は一箱二箱くらい買ってみてもよさそうである。しかし、浮羽までは遠い。しかも今日は炎天である。ああ、どうしよう。どうしよう。
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