今かくの如くの因縁あり、願生此娑婆国土し来れり、見釈迦牟尼仏を喜ばざらんや。
曹洞宗経典「修証義」 第5章「行持報恩」より
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百年千年、此の娑婆国土に生まれたいと願ったので、願いが成って、此処に生まれて来ることが出来たのである。それだけの因果因縁が満了していたからこそ、今、こうなっているのである。
娑婆国土に生まれて来たばかりか、釈迦牟尼仏の教えを受けている身となったのである。これを喜べ。因縁因果を喜べ。因縁因果の満了を喜べ。
よろこべばよろこぶだけ仏恩に報いていることになる。
(わたしの受け取りだから、的を外しているかもしれません)
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娑婆国土は、忍土とも。娑婆はサンスクリット語の「サハー」の訳語。苦しみを受ける世界、忍耐を持って進歩向上の修行をするところの意。耐え忍んだ分だけ、苦しみが解消されていく。
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結局の所、それもこれも喜んでいいことになる。そうなっている。すべてが此処に繋がっていたのだ。
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