畑に韮が育っている。1株ずつにして植え直していたのが、一夏を越して、分蘖(ぶんけつ=株分かれ)を繰り返して、40本~50本に増殖して、草丈25cmほどになっている。隆々としている。最初の一本はとうに枯れてしまって消えている。
植物は元気だ。じっとしているようにしか見えないのだが、活発に生命活動をしているのが見て取れる。植物の韮にそういうものがあるのかどうか疑わしいが、満足を勝ち取っているように見える。
根元からは新しい茎が伸び上がって、とっぺんに白い花の房をつけている。花の後には実が残るはずである。実が落ちたら、そこで亦新しく生命活動が始動することになる。
生死の循環が早い。人間のわたしよりもうんと早い。次へ次へ枯れて死んで、次へ次へ生まれて新しくなる。彼らは死んでしまう運命の「わたし」を悲しむ暇もない。
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