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詩があると、此の世が詩の世界に変わるなあ

2019年07月06日 14時33分07秒 | Weblog

クリステイーナ・ロゼッテイの詩をふっと思い出した。今日はしきりに風が吹いている。葉を着けている庭の植物が、それに応じて揺れる。

 Chrisutina Rossetti

Who has seen the wind?  Neither I nor you;  But when the leaves hang trembling  The wind is passing thro'.

Who has seen the wind?  Neither you nor I;  But when the trees bow down their heads  The wind is passing by.

クリスティーナ・ロセッティ(Christina Georgina Rossetti/1830-1894)は、19世紀イギリスの詩人。敬虔なクリスチャン(イングランド国教会)で、敬虔主義的な作風による作品を残した。

原詩は、クリスティーナ・ロセッティが1872年に発表したナーサリーライム(童謡)集「シング・ソング(Sing-Song: a Nursery Rhyme Book)」に掲載された。原詩にはタイトルはない。

以下のように西條八十が訳詩している。うまいなあ。原詩も訳詩も、詩だなあ。1921年6月に発行された「赤い鳥」に「風」の題名で発表された。此の詩は曲にもなった。曲をつけたのは草川信。

誰が風を見たでしょう 僕もあなたも見やしない けれど木(こ)の葉をふるわせて 風は通りぬけてゆく

誰が風を見たでしょう あなたも僕も見やしない けれど樹立(こだち)が頭をさげて 風は通りすぎてゆく

いい詩だなあ。いい詩だなあ。

詩があると、此の世が詩の世界に変わるなあ。見えない世界が、ふっと見えて来るようだなあ。そこに、意思があるように思えて来るなあ。決して顔を出さない大いなるものの、その意思のようなものが。

 

 

 

 

 

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