2
「随願」は「仏(お釈迦様)に願われているままに」ということでしょうか。「即得」は「するとたちまち手に入った」ということでしょうか。何を手に入れたか。陀羅尼をです。陀羅尼は「呪」と同じです。すぐれたものだから「神呪」とも呼ばれています。もちろん衆生を苦悩より救済し幸福にするための陀羅尼(ダーラニー)です。真言マントラとも呼ばれます。仏の救済の力がここに充填されていますから、強力です。
3
観世音菩薩はいわばスーパーマンです。ありとあらゆる方策を駆使して、すべての人を涅槃の岸に至らせようとしています。「涅槃」とは「ニルバーナ」の訳語です。悪業煩悩の火が消えた状態を指します。ですから寂静です。平和で静かです。そこは仏陀の国土です。わたしたち人間の生死の海を越えたところにあります。この生死の海には病苦、愛憎、戦争など様々な怖畏が渦巻いています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます