<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

タマシイ氏の空腹のサインは寂寞

2014年09月06日 14時07分38秒 | Weblog
胃袋が空腹を訴えるが、空腹になるのは胃袋だけではない。タマシイ氏もこれを訴えてくる。サインは寂寞である。

胃袋の空腹はお茶碗に盛ってご飯を食べさせればいいが、タマシイ氏にはどんなお茶碗を持たせてそこに何を盛ってさしだせばいいか。なにしろ気難しいのだ。

胃袋はたいてい日に三度の食事ですむのだが、タマシイ氏はいつ何時でもひもじくなるらしくて、これを飼うのは小鳥以上だ。インスタント食品級くらいでは首を縦には振ってくれそうもない。

さぶろうは、今日は中島敦の作品を朗読してあげた。タマシイ氏はこれを聞いて、やがてすうすう寝息を立てて午睡した。多量の漢語表現がことのほかおいしかったようだった。
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朝の内に畑仕事

2014年09月06日 13時53分34秒 | Weblog
午後からは雨が降るという予報だったので、朝の内に畑仕事をした。グリンボール、ブロッコリー、ステイックセニョーラ、カリフラワーの苗をそれぞれ4株ずつ植え付けた。移動椅子に座ってだから重労働にはあたらないが、湿度が高くて下着が汗でずぶ濡れになってしまった。それがすんだら、お昼時になるまで草取りに従事した。お昼を知らせるサイレンが鳴って、いの一番に風呂場に駆け込み冷水でシャワーを浴びた。危ないところ、熱中症にかかる寸前だった。頭がぼおっとした。
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魂(たま)合はば相寝むものを

2014年09月06日 13時07分20秒 | Weblog
魂(たま)合はば相(あひ)寝むものを小山田(をやまだ)の鹿猪田(ししだ)禁(も)るごと母し守(も)らすも
    作者不詳 万葉集巻十二



恋はふたりの合意次第ごと。千夜は一夜をともに過ごせるというチャンスが到来していたのだが、小山田の田に鹿や猪が足を踏み入れないようにしている如く、厳重にあなたのおっかさんが目を見張ってござった。これじゃ、忍び込んでも行けないなあ。

これは、男性の歌だろう。そしてこの男性はこの歌を彼女に届けて、昨夜あなたのもとへ来られなかったのは、実はあなたのおっかさんのせいなんですよ、と弁解をしたのだろうか。それにしても「相寝むものを」とは直截だなあ。

「魂(たま)合う」は「二人の意気投合」というふうに読んでみたが、どうなんだろう。万葉集のころは通い婚の風習があったので、女性は恋する若子を夜ごと待っていたはず。そして、おっかさんのお眼鏡にかなった男性だけが扉を開けてもらったのだ。



勉強をしていない僕の理解度はたかだかこれくらいである。おおらかな古代の人たちのロマンスだ。
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そうだったのかあ

2014年09月06日 06時44分09秒 | Weblog
そうだったのかあ

深くなった秋の野原に立ち尽くして
かなしい涙を流していてくださったのかあ
冷たい石の地蔵尊の
おん目が草露で濡れている

来る日も来る日も
そうやってただひたすら
わたしに手を合わせていてくださったのだな
悪に手を染めるしかないわたしを思って

それを知っている鈴虫が傍らに来て
ひとときふたとき静かな音楽を奏でている
それを知っている風が
渡って来てうつくしい国を建設している
それを知っている入り日は
雲を茜に染めて荘厳している

そうだったのかあ
知らないで来たのはわたしひとりだったのだ
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