我が輩のペンネームは山鳩暮風。山村暮鳥にやや似ているが、それはつけた後になって気がついた。
山鳩は野鳩、キジバト、アオバトの別称がある。わが輩の住んでいる山里までしょっちゅうやってくる。
そして庭の柿の木のてっぺんあたりで「ボホウボホウ」だの「ボフウボフウ」だの「ブッフウブッフウ」だのと鳴き声を立てる。
それがいかにも親しげなのである。聞いていると、「ねえ、おいでよ」「いいじゃない、ねえ」「すこおし、いっしょに遊んでよ」などと聞こえるのだ。
朝も来て昼も来て、夕暮れにも来て家の中にいる我が輩を誘うので、ボフウボフウがすっかり耳についてしまった。
ボフウに漢字を当ててみたら、暮風になった。こうして山鳩暮風ができあがった。なかなかいいじゃないかと自画自賛する。
我が輩も、鳩の山鳩とそう違わない。鄙びた田舎に住んでいる。活動をしないで静かに明け暮れしている。静かな明け暮れをそう悪いとは思っていない。
山鳩は野鳩、キジバト、アオバトの別称がある。わが輩の住んでいる山里までしょっちゅうやってくる。
そして庭の柿の木のてっぺんあたりで「ボホウボホウ」だの「ボフウボフウ」だの「ブッフウブッフウ」だのと鳴き声を立てる。
それがいかにも親しげなのである。聞いていると、「ねえ、おいでよ」「いいじゃない、ねえ」「すこおし、いっしょに遊んでよ」などと聞こえるのだ。
朝も来て昼も来て、夕暮れにも来て家の中にいる我が輩を誘うので、ボフウボフウがすっかり耳についてしまった。
ボフウに漢字を当ててみたら、暮風になった。こうして山鳩暮風ができあがった。なかなかいいじゃないかと自画自賛する。
我が輩も、鳩の山鳩とそう違わない。鄙びた田舎に住んでいる。活動をしないで静かに明け暮れしている。静かな明け暮れをそう悪いとは思っていない。