<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

ユリきちがい

2007年03月21日 10時51分15秒 | Weblog
 今日は春分の日。昼が夜の長さになる。うれしい。それだけ長く庭に出ていられるから、うれしい。庭のあちこちに、鹿子ユリがあたらしい青い茎を伸ばしている。それを見ている。ほとんど一日中見ている。飽きないで見ている。成長をしていくのが嬉しい。一日ずっと見ていたってそんなに見る間に成長をしていくわけではないけれども、それでもいい。夜は、枕元に小さな鉢を置いて、小さな子どものユリを見ている。灯りをつけて見ている。そして眠る。花にはあまり興が乗らない。花よりも花に至るまでの茎の成長過程が好き。興味関心のない家族の者は、ばかげたことをしている父親を、もはや為す術がないとあきらめて、非難もしなくなった。椅子を持っていってユリの前でずっと見ている。何を見てるの? と訪ねてくる人が声をかける。目の前には草丈10cmほどの一輪の草しかないのだから、変に思うのも無理はない。
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