朝の空がきれいだ
空を見ている
空は空いろの単一色
雲はない
朝日に輝いて明るい
明るいということだけで
これでもう完成品である
見ているだけでいい
加えるべきなにものもいらない
目に掬っていただくだけで
おいしい
目に掬って空をいただく
空は胃にもたれない
滓も残らない
どれだけ食べても
こちらの斤目が増すわけではない
神の登場を待たない
如来の登場を待たない
わたしの朝に
朝の空が広がっている
愛する人といっしょに見なくとも
美はすでにすっかり成立していて
動じることがない
空を仰いでいる
雲雀が鳴いて駆け上がるが
余計なことである
シェレーの詩を吟じるのも
やはり余計なことである
わたしは
わたしの朝の
朝空を見ている
空を見ている
空は空いろの単一色
雲はない
朝日に輝いて明るい
明るいということだけで
これでもう完成品である
見ているだけでいい
加えるべきなにものもいらない
目に掬っていただくだけで
おいしい
目に掬って空をいただく
空は胃にもたれない
滓も残らない
どれだけ食べても
こちらの斤目が増すわけではない
神の登場を待たない
如来の登場を待たない
わたしの朝に
朝の空が広がっている
愛する人といっしょに見なくとも
美はすでにすっかり成立していて
動じることがない
空を仰いでいる
雲雀が鳴いて駆け上がるが
余計なことである
シェレーの詩を吟じるのも
やはり余計なことである
わたしは
わたしの朝の
朝空を見ている