<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

朝の空を見ている

2007年03月20日 09時56分35秒 | Weblog
朝の空がきれいだ
空を見ている

空は空いろの単一色
雲はない

朝日に輝いて明るい

明るいということだけで
これでもう完成品である

見ているだけでいい

加えるべきなにものもいらない
目に掬っていただくだけで
おいしい

目に掬って空をいただく

空は胃にもたれない
滓も残らない
どれだけ食べても
こちらの斤目が増すわけではない

神の登場を待たない
如来の登場を待たない

わたしの朝に
朝の空が広がっている

愛する人といっしょに見なくとも
美はすでにすっかり成立していて
動じることがない

空を仰いでいる

雲雀が鳴いて駆け上がるが
余計なことである
シェレーの詩を吟じるのも
やはり余計なことである

わたしは
わたしの朝の
朝空を見ている
コメント
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