半月は二頭の象の歓喜天 影に抱かるる銀の恍惚 薬王華蔵
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歓喜天はガネーシャ。仏教に出てくる。もともとインドの神さまなのかもしれない。二頭の象が立ち上がったまま抱き合っている。合体の歓喜を形象化したものか。象がどうやってセックスをするのかは知らない。それとも頭が象で体が人だろうか。
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半月は実は二頭ではない。一頭である。半身が半身を抱いているように見えるが、実は1+1=2ではなく、0.5+0.5=1 である。半身を地球に奪われて半月に見えるだけである。抱くとは足し算することではなかったのかもしれない。
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抱き合っている歓喜天に見立てると面白いことがわかった。これはYさんの短歌を読ませてもらったからだ。わたしの発案ではない。しかしながら、なるほどなのだ。見えない方の半月の影に抱かれて見える方の半月が銀色に輝いて恍惚としている。わたしを抱いていてくれる影がいるのかもしれない。
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歓喜天はガネーシャ。仏教に出てくる。もともとインドの神さまなのかもしれない。二頭の象が立ち上がったまま抱き合っている。合体の歓喜を形象化したものか。象がどうやってセックスをするのかは知らない。それとも頭が象で体が人だろうか。
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半月は実は二頭ではない。一頭である。半身が半身を抱いているように見えるが、実は1+1=2ではなく、0.5+0.5=1 である。半身を地球に奪われて半月に見えるだけである。抱くとは足し算することではなかったのかもしれない。
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抱き合っている歓喜天に見立てると面白いことがわかった。これはYさんの短歌を読ませてもらったからだ。わたしの発案ではない。しかしながら、なるほどなのだ。見えない方の半月の影に抱かれて見える方の半月が銀色に輝いて恍惚としている。わたしを抱いていてくれる影がいるのかもしれない。