篠島には名古屋城の石垣の採石地で、あちこちに矢穴と呼ばれる石を切り出すための跡がある石が残っている、と、いう情報を知る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/28/e08c237a0042c4c94ce6d30e9cbb43ef.jpg)
まして、加藤清正が立派な石をみつけたものの重すぎて運べない石があって、清正の枕石と名付けられているとか。
これはすごいと1人で興奮する。
まず向かった先は石垣採石地。
船着き場からは徒歩25分と一番遠い方にあると言える。
途中、神明神社や八王子社の式年遷宮奉祝祭の大名行列などを眺めた後、歩いて行くと看板が。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/f4/0d473463a328e7b33e8f89b671f0bae3.jpg)
看板によれば現在までに篠島本島、離島を含めて35箇所、約200の石垣として使われなかった石が確認されているとのこと。
篠島は日間賀島や佐久島と違い、中央構造線で隔てられて領家帯花崗岩からなる島だとか。花崗岩は硬くて利用しやすく、石垣だの一里塚だのによく使われるとか。墓石などに使われる御影石という別称の方が自分には馴染み深い。(このあたりはウィキペディア情報。)
採石地はの看板は親切すぎるくらいわかりやすい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/44/1acfc5c1c6efac5fd8d2431acbce2761.jpg)
※迷う人が多いのか?
立派な足場が組まれており歩きやすいのですが、この日は雨。足元が滑りやすいので注意して歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/be/53c9fd6da445e1010aa15c06a608b9e9.jpg)
※この画像だけだととんでもない場所のように思える。
すると弁財採石地に大きな石に矢穴が確認できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/81/9e64e886aa77e0b950189ffc03f13224.jpg)
石を切り出すには、割りたい部分に上記のような矢穴と呼ばれる穴を開け、たがねなどを突っ込んだ状態で火を焚き、その後水で急速に冷やすことで割っていたとか。そのため、試したもののうまく割れなかったりしてこうした後が残るのです。名古屋城の石垣などでも、こうした矢穴跡は確認できます。
なお、運ぶ途中に落ちた石は「城が落ちる」という言葉を連想させるので、利用されなかったとか。
なかなかの巨石を見つつ、石を運んだ道、という看板に沿って進もうとするも、木々が繁って進む気にならないので断念。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/d4/0764f83cbffd9a82b4e12504dbfe8ab0.jpg)
石もすごいですが、足場もすごい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/65/f0b924deb6b2733c7875e4659a4d11e5.jpg)
その後、清正の枕石を目指す。
事前のネット情報では、運び出せずに残念がった清正が寝転んで枕代わりにした、という記述と寝転んでいる人の写真を見たので是非行きたいと思う。
ネットやパンフにもバンバン載っているので簡単に行けるだろう、と、思ったのが甘かった。
え、ここを行くの?と、ひるむ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/7f/f2043c8e3cd0e26d87662154f1fab6cf.jpg)
※左側の草木の生い茂る穴の方。
※10月16日にミチタカ様からご教示があり、左側ではなく、右側の篠島小学校の門をくぐって直進し山を越えていくのが正式なルートで、こちらだと潮の干満の影響もなく安全に行けるそうです。行かれる方はご注意を。
今回は城メインの旅ではないのでレインコートなどを持ってきていない。
しかし、ここで止めては城好き失格のような気がするので進む。幸い、トレッキングシューズで来ていたので足元には不安はない。
道は整備されているのですが、雨に濡れた草木の場所を行くのは足元が滑るので要注意。こんな南国チックな場所もあるし、ここを残したのは整備した人たちのお茶目さでしょうか。期待と不安がよぎる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/12/da496152f16fd24b6f33c32a98b7e837.jpg)
無事に浜に出ることができました。
が、どこに枕石があるのか途方に暮れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/f9/88ddcf53446455084767f391a0bff1c3.jpg)
ここから看板はない。雨で石が濡れており滑りやすそうなのは目に見えている。
幸い、雨がやんだので傘をポケットにねじ込んで歩き出す。両手を開けておかないとこうした時は危険、ということは山城探索の経験。
ここの浜の石がすごい。
地質学や石好きの人ならきっと興奮するでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/d4/cb46d6e2a09e6fbe9f20f764c278cdb4.jpg)
しかし、結構近くまで波がざばざばと押し寄せるし、雨で足元滑るし、すごい岩場だし、なかなかの難易度。そして、枕石の場所はよくわからない。
途中に、矢穴が空いている大岩を見つけ、ここが枕石か?と、思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/8a/360f5f148edfc818edbb561ead1b6cf9.jpg)
実際、ネットを見るとここが枕石と紹介しているサイトもある。
が、枕石の表示がある場所を教えてくれるサイトもあり、そことは風景が違う。
ここで撤退するか、と、思うが、もう1人の自分が「それで良いのか?」と囁く。
しばし逡巡した後、進むこととする。
誰もいないし、1人旅だし、空は鈍色の雲が漂うし、雨降りで足元は滑るし、岩の険しさもアップするし、波はすぐ足元まで押し寄せるし、崖を回り込むから先が見にくいし、と、悪条件は揃っているが好奇心が勝る。
ああ、こうして人は死んでいくのかな、とか、思う。
ネットとかでは道中の難儀については一切触れられていない。不思議だ、などと、アレコレ考えながら
進む。やはり雨降りだった、というのが一番良くなかったようです。
そして、しばらく進むと、とうとうこんなものが!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/47/9bd8b84adcd74d365497b064e0e7e4fb.jpg)
さらにコレ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/94/1eede00661748b3261e008d40e164df0.jpg)
親切にわかりやすく案内看板があります。できれば、道中にも「こちら」というのがあるとありがたかった。結構、ネットの他の記事を見ると「わからない」という意見も散見する。自分と同じように不安に思って断念してしまったり、矢穴の空いた大岩を枕石と勘違いする人がでるのもわかる気がします。
なお、清正が寝転んだ写真の印象が強かったのですが、よくよく案内看板を見ると運び出したい大きな石を動かすための「枕石」をかって動かそうとしたものの動かなかった、ということらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/6b/fdb19f803f5a97465605a7e17e6032ea.jpg)
清正、寝てないようです。
では、事前に私が見たあのサイトは?と、思って確認しようとすると見つからない。
幻のサイトでも見たのか。
まぁ、念願の枕石は見たので満足する。
しかし、サスペンスドラマのエンディングで犯人が自殺しようとする場所みたい。
1人だと危ないので早々に退散する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/36/b9b3cdc5b029681f52a6a1921cdfd52e.jpg)
昔の人達は、こんな場所でよく石の切り出し、積み出し作業をしていたな、靴も無かっただろうに、と、感心しながら帰途につく。
なかなか迫力がある場所です。
季節と天候と体力とご相談の上、訪問することをお勧めします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/28/e08c237a0042c4c94ce6d30e9cbb43ef.jpg)
まして、加藤清正が立派な石をみつけたものの重すぎて運べない石があって、清正の枕石と名付けられているとか。
これはすごいと1人で興奮する。
まず向かった先は石垣採石地。
船着き場からは徒歩25分と一番遠い方にあると言える。
途中、神明神社や八王子社の式年遷宮奉祝祭の大名行列などを眺めた後、歩いて行くと看板が。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/f4/0d473463a328e7b33e8f89b671f0bae3.jpg)
看板によれば現在までに篠島本島、離島を含めて35箇所、約200の石垣として使われなかった石が確認されているとのこと。
篠島は日間賀島や佐久島と違い、中央構造線で隔てられて領家帯花崗岩からなる島だとか。花崗岩は硬くて利用しやすく、石垣だの一里塚だのによく使われるとか。墓石などに使われる御影石という別称の方が自分には馴染み深い。(このあたりはウィキペディア情報。)
採石地はの看板は親切すぎるくらいわかりやすい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/44/1acfc5c1c6efac5fd8d2431acbce2761.jpg)
※迷う人が多いのか?
立派な足場が組まれており歩きやすいのですが、この日は雨。足元が滑りやすいので注意して歩く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/be/53c9fd6da445e1010aa15c06a608b9e9.jpg)
※この画像だけだととんでもない場所のように思える。
すると弁財採石地に大きな石に矢穴が確認できる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/81/9e64e886aa77e0b950189ffc03f13224.jpg)
石を切り出すには、割りたい部分に上記のような矢穴と呼ばれる穴を開け、たがねなどを突っ込んだ状態で火を焚き、その後水で急速に冷やすことで割っていたとか。そのため、試したもののうまく割れなかったりしてこうした後が残るのです。名古屋城の石垣などでも、こうした矢穴跡は確認できます。
なお、運ぶ途中に落ちた石は「城が落ちる」という言葉を連想させるので、利用されなかったとか。
なかなかの巨石を見つつ、石を運んだ道、という看板に沿って進もうとするも、木々が繁って進む気にならないので断念。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/d4/0764f83cbffd9a82b4e12504dbfe8ab0.jpg)
石もすごいですが、足場もすごい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/65/f0b924deb6b2733c7875e4659a4d11e5.jpg)
その後、清正の枕石を目指す。
事前のネット情報では、運び出せずに残念がった清正が寝転んで枕代わりにした、という記述と寝転んでいる人の写真を見たので是非行きたいと思う。
ネットやパンフにもバンバン載っているので簡単に行けるだろう、と、思ったのが甘かった。
え、ここを行くの?と、ひるむ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/7f/f2043c8e3cd0e26d87662154f1fab6cf.jpg)
※左側の草木の生い茂る穴の方。
※10月16日にミチタカ様からご教示があり、左側ではなく、右側の篠島小学校の門をくぐって直進し山を越えていくのが正式なルートで、こちらだと潮の干満の影響もなく安全に行けるそうです。行かれる方はご注意を。
今回は城メインの旅ではないのでレインコートなどを持ってきていない。
しかし、ここで止めては城好き失格のような気がするので進む。幸い、トレッキングシューズで来ていたので足元には不安はない。
道は整備されているのですが、雨に濡れた草木の場所を行くのは足元が滑るので要注意。こんな南国チックな場所もあるし、ここを残したのは整備した人たちのお茶目さでしょうか。期待と不安がよぎる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/12/da496152f16fd24b6f33c32a98b7e837.jpg)
無事に浜に出ることができました。
が、どこに枕石があるのか途方に暮れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/f9/88ddcf53446455084767f391a0bff1c3.jpg)
ここから看板はない。雨で石が濡れており滑りやすそうなのは目に見えている。
幸い、雨がやんだので傘をポケットにねじ込んで歩き出す。両手を開けておかないとこうした時は危険、ということは山城探索の経験。
ここの浜の石がすごい。
地質学や石好きの人ならきっと興奮するでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/d4/cb46d6e2a09e6fbe9f20f764c278cdb4.jpg)
しかし、結構近くまで波がざばざばと押し寄せるし、雨で足元滑るし、すごい岩場だし、なかなかの難易度。そして、枕石の場所はよくわからない。
途中に、矢穴が空いている大岩を見つけ、ここが枕石か?と、思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/8a/360f5f148edfc818edbb561ead1b6cf9.jpg)
実際、ネットを見るとここが枕石と紹介しているサイトもある。
が、枕石の表示がある場所を教えてくれるサイトもあり、そことは風景が違う。
ここで撤退するか、と、思うが、もう1人の自分が「それで良いのか?」と囁く。
しばし逡巡した後、進むこととする。
誰もいないし、1人旅だし、空は鈍色の雲が漂うし、雨降りで足元は滑るし、岩の険しさもアップするし、波はすぐ足元まで押し寄せるし、崖を回り込むから先が見にくいし、と、悪条件は揃っているが好奇心が勝る。
ああ、こうして人は死んでいくのかな、とか、思う。
ネットとかでは道中の難儀については一切触れられていない。不思議だ、などと、アレコレ考えながら
進む。やはり雨降りだった、というのが一番良くなかったようです。
そして、しばらく進むと、とうとうこんなものが!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/47/9bd8b84adcd74d365497b064e0e7e4fb.jpg)
さらにコレ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/94/1eede00661748b3261e008d40e164df0.jpg)
親切にわかりやすく案内看板があります。できれば、道中にも「こちら」というのがあるとありがたかった。結構、ネットの他の記事を見ると「わからない」という意見も散見する。自分と同じように不安に思って断念してしまったり、矢穴の空いた大岩を枕石と勘違いする人がでるのもわかる気がします。
なお、清正が寝転んだ写真の印象が強かったのですが、よくよく案内看板を見ると運び出したい大きな石を動かすための「枕石」をかって動かそうとしたものの動かなかった、ということらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/6b/fdb19f803f5a97465605a7e17e6032ea.jpg)
清正、寝てないようです。
では、事前に私が見たあのサイトは?と、思って確認しようとすると見つからない。
幻のサイトでも見たのか。
まぁ、念願の枕石は見たので満足する。
しかし、サスペンスドラマのエンディングで犯人が自殺しようとする場所みたい。
1人だと危ないので早々に退散する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/36/b9b3cdc5b029681f52a6a1921cdfd52e.jpg)
昔の人達は、こんな場所でよく石の切り出し、積み出し作業をしていたな、靴も無かっただろうに、と、感心しながら帰途につく。
なかなか迫力がある場所です。
季節と天候と体力とご相談の上、訪問することをお勧めします。
はじめまして、島民です。
足元悪い中よくぞ辿り着いてくれましたね、本当にお疲れ様でした。また、ブログにて篠島を紹介下さりありがとうございました!
今回の記事の枕石へのルートですが、「左下」を選ばれた時点で実は推奨ルートから外れております。
「左下」を選ばずまっすぐ進み、篠島小学校の運動場脇から山を登ります。このルートですと道中にずっと案内看板があり、迷う(不安になる)ことなく枕石に辿り着けます。
「左下」のルートは潮が満ちると枕石までたどり着けませんので、そういう意味ではラッキーだったと思いますよ。
また篠島に遊びに来て下さいねー。
なるほど、推奨ルートは別にあったのですね。道理で他の人のブログでは道中の苦労がないはずですね。
確かにご指摘のとおり、潮が満ちると行けないのでは?と、思っていたのです。運がよかったのですね。
教えていただきありがとうございました。
今後とも色々な地元の情報を教えていただければ幸いです。よろしくお願いします。