先回に引き続き常用している6550(KT88)PPパワーアンプを紹介します。
このアンプの良いところは、差動式という回路のためプラス側マイナス側が対称になっていることです。音を前へ出す傾向を維持するため、負帰還は最小限にしています。
このアンプの場合三極結合にすると音は清澄でクラッシック再生を主にする場合は良いと思いますが、ジャズでは音が奥にひろがり私の好みには合いませんでした。
前回も述べましたが、カップリングコンデンサー(前段増幅とパワー管をつなぐ部分)で音の傾向が違います。私は、スプラグ社のブラック・ビューティーを選びました。
純三極管のような繊細感には若干欠けますが、音楽を楽しく聴けることと力強さがあるアンプと思います。
2013.10.27追記
このアンプの調整過程でスプラグ社のビタミンQというコンデンサーをカップリングに採用してみた結果、音が広がり歪感がなくなりすごいコンデンサーと感じました。これはと思いプリアンプのカップリングもビタミンQにしてヒヤリングを繰り返していましたが、やはり音の個性が強いものを何か所にも使うことは音楽の広いジャンルに対応できないと感じました。
このアンプのカップリング選択はこの他に「ウイマ」「リファ」「オレンジドロップ」「ツイストL」「コーネル・デュプラー」など試聴しました。この結果「ブラック・ビューティー」に落ち着いたわけです。
最近オーディオマニアの方のブログをみていたら「ブラック・ビューティー」と同じ系統のスプラグ社「バンブルビー」がもっとも良いと評価されていました。以前マキントッシュのC22というプリアンプの回路で組んだ時にはこの「バンブルビー」を使用したのですが当時は気がつきませんでした。もう入手は困難と思われますが、機会があれば入手し試聴したいものです。
トロピカルフィシュ、ワンダーキャップ等
伝説品がぼったくり価格でなくあります。
http://www.soundparts.jp/sitemap.htm
なお関係者では有りません。
ブラックビューティーはパワーアンプの使用ですが本当に聴きやすい好みの音です。昭和40年頃でしょうか6BQ5PPを組んだのですがあの頃は部品屋でもニチコンのオイルコンしか入手できず、コンデンサの持つ音も分からず使用していましが今から思うと聴きやすい音だったですね。他にもまだいい音のオイルコンがあるかもしれませんね。
などと勝手に語りましたがこれからもブログを楽しみにしてます。