南飛騨からこんにちは

田舎で農業しながら、日々気になること、ふるさとのこと、おもしろかったこと、趣味のことなど気軽に書きます。

パワーアンプのコンデンサー

2013-04-11 | オーディオ

現在使用しているパワーアンプの製作は、ちょっと昔ばなしになりますが、6550(KT88でも可)というアンプで、回路は差動式というものです。友人の依頼で2台と自分用に2台作りました。

             

シャシーは、東京のオーディオ専科の既製品で、他のパーツはそれぞれ名古屋のアメ横で手に入れました。

結構手間取ったのは、片チャンネル2個使用している。カップリングコンデンサーの選択でした。この部品により音質が変化します。最終的に選択したのは、アメリカのマッキントッシュやマランツなどが採用しているスプラグ社の「ブラック・ビューティー」でした。このコンデンサーは、新しいタイプのものでなく、昔からあるタイプのコンデンサーです。

このコンデンサーの特徴は、高音域から低音域のエネルギーバランスが良いことと、人の声がささくれず自然でした。比較試聴したものは、ビタミンQ(音は奇麗ですが低域がだぶつき気味)、オレンジドロップ(ちょっと高域が強すぎ)、ドイツ製ウイマ(分解能は非常に良い・音が薄い)、などなど他に数種テストしました。考えてみればコロンブスの卵でやはりアメリカの専門メーカーは良い物を選択しているのだなと感心しました。

プリアンプも友人の分を含め、数台製作しました。

            

やはりコンデンサーの選択に力を入れましたが、パワーアンプと違い、新しいタイプのフイルムコンデンサーが良く、部位によってルビコン(日)やウイマ(独)などを使い分けしました。同じウイマでも絶縁材がポリプロピレンとポリカーボネイトで音の傾向がかなり変わりますから低域に関係する回路・高域に影響する回路などで使用するコンデンサーを選びます。アンプの回路は、出来るだけシンプルで見た目にもプラス側・マイナス側が対象など、安定感のあるものが良いように思います。