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南飛騨からこんにちは

田舎で農業しながら、日々気になること、ふるさとのこと、おもしろかったこと、趣味のことなど気軽に書きます。

ヤマハPC2002M

2015-11-07 | オーディオ

一昨日は名古屋へ向かいましたが、ついでにハードオフを覗きました。

じつは数週間前からYAMAHA PC200Mというプロ用オーディオ・パワーアンプがジャンクで出ていたので気にしていました。ライブ会場などの音響設備に使用される機材で、1990年代に多く売れたアンプです。結局この音を確認したくて昨日お安く手に入れました。

今日は、通電確認・内部点検と試聴をしました。

ジャンクというものの音は出ます。難点はボリュームつまみが空回りすること、メータランプ12個中11個が切れていることくらいでした。

ボリュームの空転は回しきった時に滑るのはツマミとボリュームの軸をつなぐ部分のネジの緩みで問題は無いものですし、ランプも麦球という、簡単に手に入り交換できるものです。内部は基板や部品に加熱による変色や焼けなど全く見られず過酷に使用もされていないようです。

上からの写真

さすがプロ用で巨大な円柱状のトランスとコンデンサーが採用されています。音もその電源の力量を示すようにライブで聞くような響きのあるドラムを聴かせてくれます。

下からの写真

高域も聴きやすく力がありますが先のアンプジラと比較すると響きの表現が少し弱いかなと感じます。しかしこれだけ聴いていれば全く不足を感じません。やはり評判どおりこの業務用アンプの実力は確かなものでした。ちなみに発売された1992年当時25万とのことです。

今日は、とりあえず傷をブラック・ラッカーペイントでタッチアップして終了です。


たまには八代亜紀

2015-11-04 | オーディオ

先週・今週と、LPカートリッジ:DL103、プリアンプ:デノンPRA-2000、パワーアンプ:アンプジラ、スピーカ:JBL4331+2405の組み合わせ(30年前の装置)で試聴しています。

たまには、演歌をと思い八代亜紀のLPを聴いてみました。

八代亜紀がテイチクレコードからキャニオンレコードへ移籍した1982年録音のカバーソング集です。音も以前のテイチク録音よりも鮮明に思えます。また声が楽に出ていて心地良く聴けます。

 

この二週間アンプジラを聴いた感想は「高域はキンキンしたところがなく、低域がしっかり出て柔らかくゆったりした音です。人の声は細くならずやはり球のアンプに似たところもあります。ただし私の高域の聴力が低下していて8000Hzくらいが限度になっているので超高域は聴き分けできませんが以前持っていた日立のHMA-9500Ⅱの印象と比較しても高域はおとなしいと思います。もう少しこの組み合わせで聴いてみます。

 

 


アンプジラ修理から帰る

2015-10-24 | オーディオ

このアンプジラは、メーターが振れたり振れなかったりする現象と、途中で音が小さくなってしまいピークレベルインジケータ・LEDが点灯してしまう故障で専門家へ修理に出し、今日帰って来ました。

アンプジラは、過大入力や直流入力などにより壊れやすく扱いにくいパワーアンプですが、音は力があり音場の広がりも良く再現し聴きやすく魅力があります。結局処分する気になれず修理しました。

修理内容として、メーターが振れなかった原因は接触不良でした。また音が小さくなってしまいLEDが点灯する原因は、ドライバートランジスターと温度上昇時回路を遮断するサーモスタットの交換でなおりました。

今回の試聴は、デンオンのPRA-2000プリアンプに繋ぎました。このプリアンプは遅延回路が入れてあり電気的に安定してから回路が開となるようになっていてスイッチ投入の順番を間違って操作しても安全と思われます。

自作の球のプリアンプは音は力があり気に入っていますが、電源投入時は不安定で雑音も出ると思われるので当面PRA-2000で聴こうと思います。

今日、アンプジラに数時間通電しましたが安定していますのでひとまず安心です。

この間二台のアンプジラを扱っての体験やネット・ブログの諸氏の提言を参考にビンテージアンプの取り扱い注意事項をまとめました。

1入手時

入手までの動作状況が不明な場合は使用時間を短くして様子を見ながらアンプの状態を確認し通電時間を延ばしていく。

2 電源投入の順番

まずプリアンプの電源を入れ10~30秒後にパワーアンプ電源を入れる。

プリアンプによっては電源ONで突入電流が流れる場合があり注意する。

3電源を切る順番

パワーアンプをOFF後10秒~30秒後にプリの電源を切る。(電源OFF後もコンデンサーに蓄電していて動作することがある。)

4休止時間が長い場合

 プリの電源を入れて10分程度置いてからパワーの電源を入れて、しばらしてから音を出す。(休止中に故障などが無いことを確認)

5動作の安定化

ビンテージアンプは毎日電源を入れて安定させる。 毎日短時間でも電源を入れる。

6頻繁なON・OFF禁止

 電源OFF直後のON、電源ON直後のOFFは動作不安定のため禁止。

7電源を入れた状態で入出力の接続は"厳禁"
 過大入力でトランジスターなど破壊します。

8スピーカーケーブルの短絡は特に注意が必要です。

9タッチテスト禁止

動作状態でのタッチハムテストは厳禁
過大入力でトランジスターなど破壊します。

10保護回路有無について

アメリカのビンテージアンプは上記のような注意事項をユーザーが理解していることを前提にアンプの音を劣化させる保護回路を入れていない。一方日本製はSP端子のショートやオーバーロード時に回路を遮断するなど誰でも安全に扱えるように設計製作されている。
        


アンプジラ生還するも・・・

2015-10-07 | オーディオ

先月壊したアンプジラを修理してもらい無事生還しました。

修理は、熊本県天草市の元オーディオ・メーカーにおられた技術者の会社へお願いしました。

修理内容は、写真のようにパワートランジスターやドライバートランジスター他コンデンサーなど35点以上の部品を交換していただきました。

 

結局、オークション相場の半額ほどで入手しましたが今回の修理でほぼ相場の価格の投資になりました。このアンプは、操作を誤るとひどい破壊をまねくため本当に慎重に扱わなければいけないです。

修理後の音質は、基板上のコンデンサーをすべてオーディオグレードに交換していただいているためか、少しクッキリしているように感じます。

40年前の製品がきちんと修理していただけるとは本当に助かりました。今度は、大切に慎重に扱って聴きこみたいと思います。

もう一台所有しているアンプジラと同じ型番ですが、修理したこのアンプは、ケースが黒色のアルマイト仕上げで塗装ではありません。また使用されているネジも要所はステンレスを用いていますがもう一台は全て鉄製です。中のトランスもこのアンプはケースを被っています。アンプジラは、音質にはひびかないとは思いますが発売以後何段階かのコストダウンで部品が変えられています。

 追記

記事をアップしたあと一度電源を切って再度試聴を続けていたところ左チャンネルのオーバー・ロードのLEDが点灯し、再生音も歪みだしました。

一度冷却し、再度電源を入れても回復しません。・・・壊れたようです。やはりこのアンプは脆弱です。このまま再修理して使用するか、あきらめるか悩みます。

こうした経験を踏まえてみると、真空管式アンプは、回路がシンプルで多少乱暴に入力しても破壊しないし、トランスを介して駆動するからスピーカーを破壊するなどまず無いと思います。故障の修理もトランジスターと比較すると容易です。多少高域ののびが悪いとか低域が甘いなどがあっても安心して鑑賞できる点は捨てがたい魅力です。

 


アンプジラ再度試聴

2015-09-28 | オーディオ

先回入手したアンプジラを壊したので性懲りもなく二台目を入手しました。壊したアンプジラは修理見積もり中ですが復活するかどうか?です。

今回も同じアンプジラⅡAですが、外観を見るとヒューズの部分が赤色になっています。

中の部品を見ましたがトランスはEIコアむき出しでケースがありません。前回のものは白いケースが被せてありました。

電源の大型電解コンデンサーの色が前回はブルーで今回は赤色です。生産ロットで使用する部品が変えられたのでしょうか。

今回のものは、メータが片方だけが動いたり動かなかったりと不安定で、もう片方はめったに動きません。音質に影響のないことなので割り切って入手しました。

ただし今回のアンプは各部メンテされているようです。

「基板上の電解コンデンサーをすべてオーディオ用に」「SP端子・RCA入力端子は金メッキタイプに」「入力の撚り線をシールド線に」などネックになる部分に手が入れられています。こうしたメンテナンスの効果か電源投入時の直流発生は小さく安定性は前回のものより良いようです。ただし長時間(数時間)それなりのパワーで聴いていると突然雑音が入ったりします。このことは同じアンプジラを使っている方のブログで冷却が大切と言っておられましたが熱に弱い部分があるようです。

また、外観は製造後40年近く経過し天盤・サイドパネルは傷が多く、ビス類も殆ど錆ていましたので、傷・錆のあるパネルとビスをラッカーで再塗装しビスの一部は新品に交換しました。これで見栄えはかなり良くなりました。

 

今日も数時間聴き込み中ですが、基本的な評価は前回述べたように力強さと柔らかさを持ったスケールの大きい再生音でこれまでの評価と一致しますが、プリアンプによって相当音が変わりました。

私の手持ちプリアンプは、自作SRPP三段(無帰還)の球のプリと、DENONのPRA-2000の二台ですがPRA-2000はあまり相性が良くないようで、音が薄くあまくなり立体感で劣りました。自作プリは力強く音像もしっかりしていました。

CDとLPを試聴しましたがやはりLP時代の商品ですからLP再生に向いていると思います。

アンプジラの再生音は、低域の再生が優れていて音場が従来のアンプより広がりスケールが大きくなります。逆に低域のエネルギーが大きくなる分、高域の例えばシンバルなどは従来のアンプより控えめに聞こえてしまいます。自作のパワーアンプとの比較で球の良いところは弦楽器や木管楽器のクラリネットなどが聴きやすいことでした。