傍観者の独り言

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年金記録問題:舛添要一厚生労働相の高慢な姿勢!・・・責任回避の詭弁!(2)

2009-07-29 22:55:36 | 年金記録

舛添要一厚生労働相は28日の閣議後会見で、「年金記録問題について「今の政策を続けていけば2年以内にほぼ解決する」と述べ、10年末までに解決のメドをつける方針を示した。衆院選で自民党の政権公約(マニフェスト)に盛り込む方向で調整している。」と毎日新聞が「年金記録問題:10年末までに解決…厚労相が方針」で報道しています。
当方にすれば、年金記録問題に無駄な時間と費用を浪費させた張本人は舛添厚労相と思っています。

総務省の 第12回 年金業務・社会保険庁監視等委員会の「議事録」で、毎日新聞の「年金記録問題:10年末までに解決…厚労相が方針」の記事を考察すると、

”「舛添要一厚生労働相は28日の閣議後会見で、年金記録問題について「今の政策を続けていけば2年以内にほぼ解決する」と述べ、10年末までに解決のメドをつける方針を示した。衆院選で自民党の政権公約(マニフェスト)に盛り込む方向で調整している。

⇒2010年末までに、「解決」を確約するのでなく、
 「解決の目途」をつけるのは、誰でもいえる話ですね。

 年金記録問題で、民主党は2年間で集中的に取り組むとの具体策を公約で盛り込んでいる。これに対し舛添厚労相は「8億5000万件の紙台帳とコンピューター上の記録を照合する一番難しい作業を、いつまで、いくらかけるのか、明確ではない」と批判した。

⇒8億5000万件(国民年金の特殊台帳3,300万件、
 厚生年金の6.8億件(4億件はマイクロフイルム済み)、
 市町村の国民年金名簿の1.4億件)を指し、国民年金の
 特殊台帳3,300万件は20年度に照合作業予定であり、
 厚生年金の6.8億件と市町村の国民年金名簿の1.4億件は
 21年度の照合作業の予定となっております。

そのうえで「こちらは照合のためのシステムが来年度に稼働する。10カ月間もあれば作業のペースが分かり、解決のための時間や費用がはっきりする」と述べた。「いつまでやるのか、いくら税金を投入するのか、国民に議論してもらう」とも述べ、解決に向けた費用対効果を具体的に示して作業終了に道筋を付けたいとの考えを示した。」”

⇒国民年金の特殊台帳3,300万件は20年度に照合作業
 予定で、平成21年度は、電子画像データ検索システムを
 開発し、厚生年金と国民年金名簿の電子データ化し、
 22年度、23年度を受給者・加入者からのお申出を受けて
 突合せ実施としており、費用試算(約140~180臆)し、
 参考ケースとしては、22~26年度(5年間)の場合は、
 試算額は、約1100億~1300億で、21~30年度
 (10年間)の場合は、約3300億と試算しています。
 但し、データ変換作業費は試算額に考慮されていない。

議事録では、社会保険庁は、1年前は、平成21年度は、電子画像データ検索システム開発とデータ変換とし、受給者・加入者からのお申出を受けて突合せを22年度、23年度の2年間と基本形として試算していますね。
そして、「受給者からの申出状況、突合せによる記録の補正状況、年金記録問題への対応の進展状況を踏まえ、受給者にかかる突合せを計画的に実施する。(そのための検討を、平成23年度夏頃を目途に行う)」とし、それ以降の年金記録問題は、23年度夏までに検討するとしています。

このことは、舛添厚労相は、国会答弁では、「最後の1件まで粛々と実行する」としていますが、社会保険庁の内部では、受給者・加入者からのお申出を受けて突合を22・23年度までが基本解としていますね。
また、当初のマスタースケジュールでは、国民年金の特殊台帳3,300万件は20年度に照合作業をやることになり、21年度の電子画像データ検索システム開発とダブルことになっています。

当方は、コンピュータ分野の素人ですが、何故、紙台帳なり、マイクロフイルムなりの原始データを最初に押さえ、そして、電子データ化の計画をしなかったか?素朴な疑問があります。
長妻議員は、当初から、年金記録問題を国家プロジェクトに位置づけを要求していました。
当方も、全体像の把握が先決で、紙台帳・マイクロフイルムのデータの電子データ化し、電子画像データ検索システム開発しなかった疑問です。
紙台帳・マイクロフイルムのデータの電子データ化は、人的作業が膨大になりますが、結論的にいえば、当初から計画し、実施していれば、年金記録問題は、現時点では、目途が付き、後は、費用対効果で、どこまで、実施するかを国民の結論に委ねることが正論ですね。

当方に言わせれば、舛添厚労相の「来年2010年末までに解決のメドがつく」は詭弁としか思えないのです。
紙台帳・マイクロフイルムからの電子データ変換作業は、泥臭い、人的作業ですが、データ変換の専門業者に積算要請すれば、積算はできますね。

当方が、西松建設献金問題で、異論を唱えた郷原信郎氏を名前を知ったのは、年金記録問題で、舛添厚労大臣批判のコラムを偶然に、目にしたことが契機でした。

本ブログ「郷原信郎氏のコラム「年金改ざん」で舛添厚労大臣批判について(1)」で、

”「年金記録舛添厚労大臣直属の厚生年金標準報酬月額改ざん問題の調査チームのメンバーであった郷原 信郎氏が日経ビジネス・オンラインのコラム『「年金改ざん」批判は根拠のない「空中楼閣」 : バッシングの元凶は舛添厚労大臣の「人気取りパフォーマンス」』で、舛添厚労大臣は、「改ざん」の事実を確認することもなく、制度の仕組みを理解することもなく、自らの部下である社保庁職員を「犯罪者」のように決めつけて一方的にこきおろしたことにある。大臣の国民への「人気取り」のパフォーマンスがマスコミのバッシングをエスカレートさせることにつながった。」と舛添厚労大臣の言動を批判しております。」”

と書きました。

本ブログ「郷原 信郎氏のコラム「年金改ざん」で舛添厚労大臣批判について(2)」
で、

”「郷原 信郎氏のコラム続編『「年金改ざん」を巡る思考停止が厚生年金を崩壊させる』では、社保庁は糾弾されるたびに、一方的に謝罪し、法令遵守の徹底を呼び掛けている間に、社保庁の組織は、どんどん追い込まれ、結局、組織自体が解体されるという事態に至り、信頼失墜を決定的にしたのは、舛添大臣の”「法令遵守」のパフォーマンス”と断言し、それでは厚生年金という制度とその運用に重大な支障を生じさせ、国民全体に大きな不利益をもたらすことになりかねないと危惧しています。
コラム続編『中小企業の実態に合わない公的年金制度の是正を』では、中小企業の実態と不整合の現行の厚生年金制度の問題を提起しています。
「法令遵守」だけでは、「思考停止社会」を助長することになることへの啓発の内容のコラムであり、舛添大臣の「法令遵守」第一では、問題の「本質」の解決にならないと舛添大臣の言動はパフォーマンスとし、断定しています
。」”

と書きました。

当方は、郷原 信郎氏が総理大臣候補に名前が挙がっている舛添厚労大臣を、「大臣の国民への「人気取り」のパフォーマンス」と糾弾を垣間見し、それから、郷原 信郎氏を信奉するようになりましたね。


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