傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

NHK特集『21世紀は警告する エピローグ』:細胞性粘菌の生命体の神秘に驚嘆!と警鐘!

2014-02-02 13:12:04 | 独り言

1月31日、NHK・BSのプレミアム・アーカイブズで85年放送『21世紀は警告する エピローグ 第1部・第2部』(再放送:2014年2月8日(土) 午前1:55~午前4:00)を視聴し、諸々啓発、触発される内容であったが、特に細胞性粘菌の生命体の神秘性に驚愕しました。
NHK特集「21世紀は警告する」シリーズは、84年1月3日「プロローグ」から始まり、85年3月29日「エピローグ」まで、科学・人類が地球人類に及ぼす負の部分を取り上げ21世紀への警鐘の内容です。

当方は、30年前の放送された「21世紀は警告する」シリーズについては、無関心で記憶がなく、プレミアム・アーカイブズで初めて知った次第です。
「エピローグ」を視聴し、地球、人類は岐路にあると思いましたが、内容が多面的・高次元で消化不良気味でしたが、「エピローグ」で取り上げた細胞性粘菌に触発されました。
とはいえ、「アシカ」「イルカ」「オットセイ」の区別できず、顕微鏡を覗いた体験は小学校時代しかない浅学の身であり、細胞性粘菌がアメーバ状の動きをし最後は胞子を放出し子孫を残す生命体の神秘は触発されたが、アメーバと言われても稲盛和夫氏のアメーバ経営しか思いつかず、よって、本ブログの内容については責任は持てません。

『21世紀は警告する エピローグ 第1部・第2部』(再放送:2014年2月8日(土) 午前1:55~午前4:00)は、「第1部 破局の構図」、「第2部 文明の転換点を求めて」 の構成で番組紹介を転載すると、

”「シリーズの最終回にあたり、地球環境の維持と人類に残された文明転換の道を二部構成で探った。
第1部「破局の構図は、繁栄を極めたアメリカにひそむ社会的貧困、そして経済開発を国是としたブラジルの挫折などを中心にその歴史をたどりながら、今世紀末の人類と地球が直面している危機を警告。
第2部「文明の転換点を求めて」は、20世紀末に人類が直面している危機はどのような文明の転換によって回避できるのか、日本内外の世界の知性の声に耳を傾け、21世紀への展望を探った。
出演は、ハイエク(オーストリア・経済哲学)、ミロシュ(ポーランド・詩人)、パンデーア(インド・哲学)、福井謙一(京大名誉教授)、田中美知太郎(京大名誉教授)、司馬遼太郎(作家)。
」”

で、当方が第1部「破局の構図」で細胞性粘菌の生き様を視聴し、本ブログ『日本最後の焼き畑農法・・・理想形の一つ』(2011-10-01)で紹介した2011年9月25日放送されたNHKスペシャルの『クニ子おばばと不思議の森』を思い出しました。

『クニ子おばばと不思議の森』では、日本で最後の「焼き畑農法」を取り上げ、焼き畑後に、カタツムリ・昆虫類が焼いた後の灰(根や枯れ葉)を食たたフンは植物を育てる養分となり、伐採、焼かれた木の切り口からキノコの白い糸状の【菌糸】が発生し、【菌糸】は落ち葉・枯れ葉を窒素リン酸カリに分解し、食べつくすと【菌糸】は【キノコ】に姿に変え、子孫の種となる【胞子】を森に拡散させる焼き畑農法は、自然と順応した農法と紹介していました。
番組に出てきた【菌糸】【キノコ】【胞子】は、第1部「破局の構図」での【細胞性粘菌】が【アメーバ状】の動きをし最後は【胞子】を放出し子孫を残す生命体の循環と相似していると思ったことです。

『21世紀は警告する 第1部「破局の構図」』での細胞性粘菌は、落ち葉や木の根の間にいる【細胞性粘菌】は、1本の枝に支えれた丸い球部に発芽の機会を待っている【胞子】が多数詰まっており、【胞子】は水のある所に落ちると発芽し【アメーバ】になる。
アメーバ】は、バクテリアを食べながら分裂し急激に数を増やして行き、エサが無くなると、今まで勝手な行動してきたものが、一定の方向を目指し運動を始め、中心を目指し四方八方から集り【アメーバ】の集合体が出来上がる。
外側を粘液で覆われた2,3ミリの集合体の中身は個々のアメーバの集合であるが、一つの生き物のように移動を始める。
移動を停止すると、集合体は元々同じだった【アメーバ細胞】が【胞子】部と【枝】部に別れゆき、先頭1/3の細胞が残りの細胞(多数【胞子】を包含)を押し上げ一本の枝の部分になり死んでゆきますと紹介。
細胞性粘菌は生き様(死に様)は、菌糸がキノコになり胞子を拡散する循環と相似していると思い、微生物の循環の世界に驚愕しました。

『21世紀は警告する エピローグ 1部』の最後は、吉田直哉チーフ・ディレクターが微生物が地球の生命体が生きてゆく為の裏方の役割をしているとし、これらの情報は20世紀の科学技術の成果であるが、我々はこれらの情報を正しく受け止めなかったと。
科学成果(情報)を悪用して、全ての生物の共有地(知?)である大地を自分の欲望を満たすため舞台として使ってきました。
その結果、20世紀の世紀は、人類の歴史に無かった異状な100年になってしまったとし、何を変えれば迎えつつある破局を避けることできるのか?2部で考えて行きますと。

30年前に放送された「21世紀は警告する」シリーズは、

84.01.03放送: 21世紀は警告する プロローグ
84.04.13放送: 21世紀は警告する 第1集 祖国喪失 
84.05.11放送: 21世紀は警告する 第2集 国家が“破産”するとき 
84.06.08放送: 21世紀は警告する 第3集 飢えか戦争か 
84.07.13放送: 21世紀は警告する 第4集 都市の世紀末 
84.09.14放送: 21世紀は警告する 第5集 小さな家族の大きな崩壊 
84.10.12放送: 21世紀は警告する 第6集 石油文明の落日 
84.11.09放送: 21世紀は警告する 第7集 砂漠か洪水か 
84.12.14放送: 21世紀は警告する 第8集 電子社会の孤独 
85.01.11放送: 21世紀は警告する 第9集 兵器の反乱 
85.02.08放送: 21世紀は警告する 第10集 生命の黙示録 
85.03.29放送: 21世紀は警告する エピローグ 

で、当方は「エピローグ」だけを視聴し、細胞性粘菌だけを取り上げたが、「エピローグ 1部」は、シリーズ全体の総括で、科学進化の功罪、人類の欲望で地球破局の危機へ警鐘し、2部は、有識者による回避策の提起です。

現在、都知事選で立候補している細川護煕元首相について、本ブログ『都知事選:余裕のある細川護熙氏が社会変革できる可能性大』(2014-01-23)で、

”「当方が細川護熙氏は支持する一因に、【公益財団法人 瓦礫を活かす森の長城プロジェクト】の理事長の任にいるこもあります。
本ブログ『「日本未来の党」よ、「いのちを守る森の防潮堤推進」を支持表明を!』(2012-12-10)で、宮脇昭・横浜国大名誉教授が提唱する「いのちを守る森の防潮堤」を取り上げました
。」”

と書き、本ブログ『原発ゼロは細川元総理の世界観の象徴に過ぎない(雑感)』(2014-01-27)で、

”「原発ゼロは細川元総理の世界観の象徴に過ぎず、細川元総理の世界観は稲盛和夫氏の世界観とも共通性があり、共感できますね。」”

と書き、細川元総理の世界観(危機意識)は、地球環境、多様性生物との共生であり、原発ゼロは当然の帰着であり、現実的な打開策より、21世紀の地球危機、人類破局への警鐘と思いますね。

「付記」

2011年9月25日放送されたNHKスペシャルの『クニ子おばばと不思議の森』の番組紹介を再転載すると、

”「今なお秘境と言われる宮崎県椎葉村。その最深部の山奥に、今も夏になると山に火を放ち焼き畑を作る「おばば」椎葉クニ子さん(87)が暮らしている。焼き畑と言っても南米や東南アジアの大規模開発に使われている略奪的な焼き畑ではない。毎年焼く場所を変えながら少しずつ畑を作り、4年収穫したら放置して森に返す。そして30年周期で山全体を一巡する。それは森の豊かさを保つ営みであることを、かつては誰もが知っていた。

年老いる前に切られた木々は、すぐに新たな芽を出し新たな循環が始まる。人が焼き「かく乱」することで、森は若返り、畑の作物だけでなく、山菜やきのこなどさまざまな恵みを生み出す。かつては日本中が森を再生するための焼き畑を行っていたが、今もそれを続けているのは椎葉クニ子さんただ一人だ。
この山で暮らすため、代々伝えられた焼き畑用の「」を守るため。

クニ子おばばは山の神に祈りを捧げて火を放ち、その恵みを日々の糧とする。草木や、土の中の生き物たちと同じように、人間が自然の循環の一部となって暮らす最後の風景がここにある。縄文以来続けられてきたという焼き畑の営みに込められた日本人の知恵を、椎葉の四季の映像と、特殊撮影を駆使して描く
。」”

で、番組紹介にある”「この山で暮らすため、代々伝えられた焼き畑用の「種」を守るため。」”と代々伝えられてきた『』が不可欠とあります。
番組では、蕎麦の種について、
”「遠い祖先から伝えられた種で、よく実り、味のいい蕎麦の種を選り分けて撒く、数百年の努力が詰まった種だ。
(クニ子おばば)この種、この大事なこの種を守っていくから 今は。こんなソバの種だって、いったん切らしたらどこにも無いから。人間は亡くなっても次から次へ発芽してくるけど、このソバの種は発芽せんから、いったん切らしたら。
だからもう種を守るために、ホント、馬鹿といっしょ。50年60年も同じことをして・・・
」”
とあり、飢饉や災害に備えてきた50年前のヒエも保存されており、今でも食べられ発芽すると、祖先の気持ちを大切にしていると。

一方、『21世紀は警告する エピローグ 1部』では、20世紀に急速に進んだ生命科学の先鞭は家畜の改良で、デンマークにいた体の細い豚と、イギリスにいた体の大きな豚との交配から始まり、100年前、胴長の豚(ランドレース1号)を作りだし、その後は、少しでも胴体の長い豚を残し後は淘汰する繰り返しが何十年も行われ、赤肉たっぷりの新しい豚が作られたと。
改良された豚は、食肉生産に経済効率を著しく向上させたが、人間の都合で改造された胴体の長い豚は、後足で立てなくなるなど無理が出始め、先進国の獣医は新しく発病する家畜の対応に追われ、近代養豚は、子孫を残すという生命の根源に関わる障害が増えていると。

そして、今、養豚関係者の目は、まったく手付かずの原生種に注いでいるのは、悠久1万年の養豚大国・中国の逞しい生命力をもち多産の「梅山豚」は、人間の自然改造の限界を明示する示すものだと。

両番組を視聴し、生命科学の2面性(功罪)を見る思いで、選ぶなら、「クニ子おばば」に手を挙げますね。
「クニ子おばば」の自然と順応した農法「焼き畑農法」を選びますね。




コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。