傍観者の独り言

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普天間移設:首相勉強会で孫崎享氏が私案を提示・・・現実的妙案

2010-01-06 10:27:17 | 沖縄基地

毎日新聞が記事「<普天間移設>長崎の自衛隊施設提示 首相勉強会 」で、鳩山由紀夫首相の私的勉強会「国家ビジョン研究会」で、普天間移設問題で孫崎享・元外務省国際情報局長が海上自衛隊大村航空基地(長崎県大村市)や陸上自衛隊相浦駐屯地(同県佐世保市)などを移設先とする私案を提出したと報道しています。
大村航空基地は、「週刊朝日」でも報道していましたが、孫崎享氏が登場してきたことは、今後の日米関係が現実的になると予感しますね。

毎日新聞が記事「普天間移設>長崎の自衛隊施設提示 首相勉強会 」を転載すると、

”「鳩山由紀夫首相の私的勉強会「国家ビジョン研究会」の会合が5日、首相官邸で開かれ、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で孫崎享・元外務省国際情報局長が海上自衛隊大村航空基地(長崎県大村市)や陸上自衛隊相浦駐屯地(同県佐世保市)などを移設先とする私案を提出した。

 同研究会は大学関係者など20人から成る「幹事長時代からの私的な勉強会」(鳩山首相)で、孫崎氏は「国際外交・安全保障問題分科会」会長。
鳩山首相は5日夕、首相官邸で記者団に「(政府・与党の)沖縄基地問題検討委員会ですべての選択肢をどのようにするか考えていただく」と述べ、キャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市辺野古)に移設する現行案や、民主党の小沢一郎幹事長が言及した下地島(同県宮古島市)などあらゆる選択肢を検討する考えを示した。
」”

報道しています。

移転候補先の大村航空基地については、「週刊朝日」でも取り上げており、本ブログ「沖縄基地問題:「週刊朝日」が普天間移設先を「長崎案」と報道・・・妙案?」で紹介し、

”「「週刊朝日」(12/25)が、鳩山首相と小沢幹事長との密談で、普天間移転候補として、長崎県大村市の「海上自衛隊:大村航空基地」へ移設案が浮上と報道していますね。
「海上自衛隊:大村航空基地」は、軍民共用の長崎空港の陸上部分に海上自衛隊の護衛艦に搭載されるヘリ部隊が駐屯しており、米軍佐世保基地とも近く、妙案ですね。

「週刊朝日」によれば、12月4日の延長国会が閉幕し、首相公邸で、小沢幹事長らと非公式の会談時に、普天間移設問題が話題になり、
小沢幹事長から、「辺野古(移転案)は自民党の利権で、下請け工事まで決まっているそうじゃないか。地元の反対も強い。やめたほうがいい。」とし、
「宮沢内閣当時、冷戦後の米軍再編絡みで、大村の海上自衛隊基地を海兵隊が使えないかと言ってきた。訓練ならいいだろうとと認めた。今も米軍にヘリに基地の施設を貸している。(米海軍)第7艦隊の佐世保基地にいちばん近い大村を日米共同運用の基地にするなら、米軍も異存はないはずだ」と長崎の大村航空基地案を進言した。
難題に光明を見出した鳩山首相に、「政府部内の調整が終わるまで口外無用」とクギを刺すのを忘れなかった。
大村基地を日米共用の基地にするには、埋め立てで駐機場を拡大したり、官制面で国土交通省と海上自衛隊が協議したり政府案を固める必要があるからだ。
」”

と書きました。

また、講師の孫崎享氏については、毎日記事では、元外務省国際情報局長と紹介していますが、2009年3月まで、防衛大学教授を務めており、著書『日米同盟の正体』で、日米安保条約は2005年に、日米安保を両国の大臣間で改定され、内容が変容したと問題視しています。
孫崎享氏については、本ブログで再三取り上げ、ブログ「NHKラジオが、再度、孫崎享氏の『日米同盟の正体』を取り上げる」で、NHKラジオの番組「著者に聞く」で、2度取り上げられていると紹介しました。

当方が孫崎享氏を注目したのは、天木直人氏ブログで、その存在を知りましたが、孫崎享氏は日米安保条約は、2005年の両国の大臣間で改定日米同盟:未来のための変革と再編』(2005年10年29日 日米安全保障協議委員会(「2+2」)共同発表文書で、安保条約が変容したと語っていることです。

孫崎享氏は、2005年の改定で、国連理念の語句が日米が共通の戦略に変り、範囲が極東地域から世界全体になり自衛隊が参画することに変り、アメリカは自衛隊の貢献(海外派遣)があるという認識になり、国民はこの質的変容を知らされておらず、日米関係は緊張になるという主張ですね。

前政権や、アメリカが両国合意の既定路線に拘るのは、2005年の改定が合意され、自衛隊はアメリカの戦略に組み込まれているという認識ではないかと推測しますね。
そこに、政権交代となり、アメリカにとっては、両国合意の普天間移設が反古にされ、2005年の改定も反古にされるという前兆という過剰反応ではないかと推測しますね。

鳩山首相の「対等な日米関係」という表明は、2005年の両国大臣間の改定が反古にされる危険性に敏感になっているのでしょうね。
普天間移設問題は、安易な既定路線での妥協は不正解であるのは明白ですね。

[参考]

NHKラジオの「ラジオあさいちばん」の「著者に聞きたい本のツボ
http://www.nhk.or.jp/r1/asa/book.html

2ヶ月前の番組をUPされています。


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