傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

民主党:参議院選挙大敗・・・野心家の代表発言に、民主党の子供体質が原因

2010-07-12 11:38:38 | 民主党(菅政権)

参議院選挙結果は、民主党は44議席(選挙区28:比例代表16)で、単独過半数も、連立与党過半数も、管代表が掲げた54議席も、2004年の50議席に未達であり、執行部は弁明余地なしの大敗。
敗因の直接的な要因は、菅直人首相の唐突な消費税増税発言と思うが、根源的には、権力パワーゲームに勝ち抜く土着的な組織力が貧弱で、風頼りの風土が要因ですね。

選挙結果は、民主党は44議席(選挙区28:比例代表16)、自民党は51議席(選挙区39:比例代表12)で、一人選挙区では、民主党は8議席に対して自民党は21議席で、自民党の勝因は、自公選挙協力もあるが、民主党に比較して地方における土着的な組織力の差が顕在化したのでしょうね。
要は、民主党の弱点は、地方組織の非力さであり、生活密着の土着性が希薄なのです

一方、投票率は、民主党が31.6%で、自民党が24.1%で、比例代表では、民主党が16議席で、自民党の12議席を上回る。
もし、複数区に、複数候補者を擁立しなかったら、民主党の投票数が伸びず、民主党は比例代表でも苦戦したでしょうね。

積年の自民党主導の政治で、日本社会は穏健な保守風土既得権社会への従順が無難)が醸成されており、この保守基盤を破壊するのには、小沢一郎氏が言うところの「政治主導」で、それを実現には「選挙が第一」で、日頃のドブ板活動と地元の業界団体へ影響力を持つ土着性が不可欠であるが、民主党の執行部は、小沢一郎氏を自民党体質の金権政治家とみなし、独裁的と民主党にふさわしくないと反小沢路線に終始した結果が、この度の参議院選挙の大敗ですね。

当方は、硬直化した既得権社会を「破壊」し、新たな社会の「創造」を期待し、民主党を支持してきたが、民主党の子供体質と野心家の管直人首相の理念なき政治姿勢は期待が薄れて行きました。
この10数年間の赤字国債を発行での国家運営は、基本政策が国力と世界環境との不整合(堺屋太一氏の言う「内憂外患に身中の虫」)が常態化したことであり、再建には、過去の延長線上の刷新(現場レベルの問題解決)の次元でなく、過去を全面否定し、新しい価値観での「破壊と創造」による社会変革が不可避で、それには強い政治体制が不可欠です。

当方は、「反小沢」が強調した民主党らしさは、自由な政策論議の雰囲気とクリーンさで、小沢一郎氏を悪役するのは、衆議院で2/3議席を単独確保なり、参議院で単独過半数を確保してからで、まずは、安定基盤が先決で「参議院選挙を第一」とし、政調の復活は時期尚早と思っていました。
ダブル辞任で、反小沢路線で、支持率がV字回復し、参議院選挙は、単独過半数は確保できると思っていたが、野心家の菅首相の失言と反小沢の子供体質が、自ら好機を逸しましたね。

当方は、本ブログ「参議院選挙の関心事は、民主党が何処まで惨敗するか?・・・大敗を願望」で、

”「民主党が中途半端な50台前後で惨敗するよりは、40台前半まで大敗し、菅首相・枝野幹事長が媚をうる「みんなの党」と連立しても、過半数を確保出来ないほどの大敗を願望しますね。
そのぐらいの大敗でないと政府与党内で責任問題にならず、小沢一郎氏が「静かにしておらず」、「大衆迎合」の執行部批判が敗戦原因とされ、責任を転嫁するでしょうね。
」”

と、菅首相・枝野幹事長の屁理屈の責任転嫁は聞きたくないですからと書きました。

さて、参議院選挙の大敗を、選挙を軽視した民主党執行部は、どう弁明するのか?


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。