傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

拉致問題:菅政府も掛け声だけ!・・・蓮池薫さんの提起

2010-12-14 09:24:12 | 拉致問題

民主党の有田芳生議員のブログ「拉致被害者はなぜ帰国できたのかーー蓮池薫さんの証言」で、政府の拉致問題対策本部と法務省主催のシンポジウムに議員出席者が2名で、低調だったと書いています。

また、有田芳生議員は、蓮池薫氏は拉致当時の北朝鮮経済の苦境より、現在はより厳しいとし、”「開放の条件とした「北朝鮮経済の不振が」再び「極限に達し」つつあるのだ。このときを逃してはいけない」”と拉致解決の好機という話しを紹介しています。

当方は、蓮池薫氏(弟)の「北朝鮮なりの目的があったはずで、それは経済的な見返りだったと思う。」の意見に同感の思いで、本ブログ「拉致問題:蓮池透・薫兄弟の意見が解決への正攻法」、「拉致問題:やはり経済支援ありきか(雑感)」で、

”「北朝鮮による拉致事件は、国家戦略に使う目的で、何ら罪のない外国の人間を拉致した国家犯罪であり、無頼漢のする事件ですが、それらは北朝鮮なり国家戦略の目的があったということだったと認識すると、過去に、日本が日本の都合で中国・朝鮮半島に侵略したことと同質であり、その戦後補償を曖昧のままでしてきております。
核問題も、ミサイル問題も、孤立した北朝鮮の国家防衛の手段と考えれば、核保有国と同質ですね。

拉致問題は、日本と北朝鮮との2国間の問題であり、北朝鮮に如何に嫌悪感を感じても、まずは、北朝鮮の独自の存在(国家観)を理解し、曖昧のままに推移してきた戦後補償を経済支援の約束が膠着状態の糸口になると思いますね。
それを、単なる拉致問題だけを焦点にし、「国家による国際犯罪!」と糾弾し、圧力をかけても、北朝鮮には、北朝鮮なり国家観があり、日朝国交回復も、拉致問題も解決しないでしょうね。
」”

と書き、そして、

”「従来の政府が、国交が無いので対話の手段がないというのは、日本の都合の無作為の弁解にすぎず、やれ「圧力だ!」という保守派の論調では、膠着状態を打破できずに、推移してきています。」”
”「当方には、拉致被害者であった蓮池薫氏の当事者としての冷静な意見、その拉致被害者の兄の蓮池透氏の帰還活動の政治的先鋭化への疑問視が拉致問題の解決の正攻法と思うこの頃です。」”

と、従来の政府の愚策・無策を批判してきました。

菅首相は、北朝鮮による拉致被害者の家族と面会し、「万一のときに、北朝鮮にいる拉致被害者をどうすれば救出できるか、考えておかなければならない」と述べ、北朝鮮が混乱した場合などの拉致被害者の具体的な救出方法について検討を進める考えを示し、「救出に自衛隊が出て行って、韓国を通って行動できるかどうか」と、「日本と韓国の間でしっかり決めていきたい。今、いくつかの議論を進めているところだ」と述べたと報道あり。

菅政府も、拉致問題は従来と同じの掛け声だけですね。
北朝鮮の混乱時について事前検討をも必要であるが、より必要な事は、拉致問題を具体的に解決に向けて実行することです。
戦後補償については、前例があり、戦後補償の名目で、経済支援は外交的に難題であることは素人でも理解できるが、人道上問題として、解決への智恵ぐらいは出せるでしょうし、出さないのは無能としか思えないですね。

菅首相のパフォーマンスには、食傷気味です。





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