「日本未来の党」の支持率が低調なのは、環境学者として嘉田由紀子代表らしさが国民への伝わりかたが弱いからと思われますね。
その背景には、メディアが小沢一郎氏が代表の「国民の生活が第一」との合流を小沢傀儡という恣意的な喧伝で、嘉田由紀子代表のいう地球倫理での卒原発が色あせて見えるのです。
「びわこ宣言」は、琵琶湖水源を守る観点からの卒原発であり、次元が地域性ともみえ、他の政策は、消費税増税反対以外は、2009年の民主党が掲げた政策です。
消費税増税を反対し民主党を離党した議員が形成した「国民の生活が第一」であれば自然ですが、メディアの恣意的な報道もあり、国民には悪しき小沢一郎氏の傀儡政党に見えるのは否定できない事実です。
その典型的な事例が、産経新聞の報道記事「大津・越市長、小沢一郎氏と合流した嘉田知事に複雑な思い」の
”「新党「日本未来の党」を率いる嘉田由紀子知事について、大津市の越直美市長は4日の定例記者会見で、「一県民として誇りに思う」と評価する一方、小沢一郎氏らとの合流をめぐっては、小沢氏のこれまでの政治姿勢に疑問を呈し、複雑な心境を吐露した。
嘉田知事の新党設立について感想を尋ねられた越市長は「複雑な気持ち」と一言。「嘉田知事は女性としても知事としても尊敬しているし、原発問題を国政で訴えるのは重要なこと」とエールを送る一方、小沢氏の「国民の生活が第一」との合流について「小沢さんは手を替え品を替え政党を替え、長年都合のいいことを言って、いろいろな問題を先送りにした。国民をだましてきた人と一緒になるのは残念だ」と断じた。・・・・・・」”
が証です。
越市長に、小沢一郎氏が国民をだました事実をお聞きしたいが、この国民感情の風潮は現実でもあります。
既に、選挙戦に突入しており、「悪しき小沢」の風潮の現下で、「日本未来の党」は勝利の方程式を考えなければなりませんね。
当方は、環境学者として嘉田由紀子代表らしさの特異性を前面にだすべきで、「コンクリートから自然へ」ではないかと思いますね。
本ブログ「解散総選挙:日本社会は経年劣化しているのに懐古願望?」で、
”「男性は、弱肉強食の生存競争に勝つために打算的であり、一方、「一途で割り切り」の女性に、経年劣化した日本再生を任せることが賢明かなと思うこの頃で、原発事故を経済性より地球環境でとらえる嘉田由紀子知事の「日本未来の党」の「卒原発」が日本の新陳代謝の契機になればと思いますね。」”
と書きました。
「卒原発」は、嘉田由紀子代表は理念・信念だけを語り、その実現には飯田哲也代行に責務をはたしてもらい、私は環境学者として日本の防災に「コンクリートから自然へ」の考えを語るほうが新鮮です。
ダム凍結をした実績に、宮脇昭・横浜国大名誉教授が提唱する「いのちを守る森の防潮堤推進」を支持表明すべきとも思いますね。
その思いを、11月30日の日本記者クラブ主催の党首討論会での質問の回答にある、
”「なぜ、みなさん、そう小沢さんを怖がるのか、これまで小沢さんを嫌がるのか。小沢さんの力を、ご自分のために利用してきた方々が、怖がっていらっしゃるのかなあ、と思います。私は、国民が求める政治を実現するために、小沢さんの力を使わせていただきたいと思っています。小沢さんを使いこなせずに、官僚を使いこなすことはできません」”
であり、「私は、私の思いの「コンクリートから自然へ」の実現に、小沢一郎氏の手腕を使いきります!」と発言することですね。
「日本未来の党」の政策は、子育て女性を重視しており、環境にも関心ある女性層に、「卒原発」と「コンクリートから自然へ」を刷り込みさせることが肝要で、小沢傀儡のイメージから「一途で割り切り」の嘉田由紀子代表らしさを際立てる策が勝利の方程式ですね。