傍観者の独り言

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民主執行部:小沢氏を政倫審招致へ単独議決の方向

2011-01-18 09:08:20 | 民主党(菅政権)

民主党執行部は、小沢一郎氏を政倫審招致へ単独議決の方向と報道あり。
小沢一郎氏は、「自ら政倫審出席は合理的理由がなく拒絶するが、国会の決議には従う。もし、国会審議に支障となるのであれば、自ら国会にて説明する」という姿勢に、民主党執行部は、昨年末、国会前に政倫審招致を決定した手前、単独議決するしかないのでしょうね。

田原聡一朗氏が、昨日、テレビ朝日の昼番組に出演し、「菅首相は、「小沢切り」が支持率UPになると信じ込んでいる」と声高に発言していたが、世論は、一兵卒の小沢一郎氏の「政治とカネ」問題など、我が身の生活に直接的に関わる問題でなく、問われれば「国会で説明せよ」と答えるだけであり、過去の話であり、食傷気味になっているのです。

第5検察審査会の2回目議決そのものが、不透明であり、正当性があったか森ゆう子議員が問題追及しており、郷原信朗氏が2回目議決に添付されている別紙犯罪事実には、検察の不起訴処分の対象になっていない収入面の虚偽記入の事実が含まれており、検察の起訴処分の対象事実を逸脱した被疑事実で起訴相当議決への問題提起に、昨秋、ニコニコ生討論で、自民党の政治資金問題の急先鋒の芝山昌彦議員も最後は郷原信朗氏の問題提起に同調した経緯があります。

自民党が小沢一郎氏に証人喚問を要求しているのは、小沢一郎氏だけが不動産取得が際立っており、何故かということと、不動産取得の確認書が記者会見の前日に作成されたということであり、国会で問題になった事柄を国会で説明を求め、信憑性を問うことが目的であり、検察審査会の議決の法律論は回避したいのでしょう。
マアー、証人喚問であれば、偽証罪が適用され、民主党内部が証人喚問を受け入れできないだろうとする野党の国会対策の戦術でしたが、与謝野議員が菅第二次改造内閣への入閣で新たな問題が出現し、政倫審招致などどうでも良いのです。

小沢一郎氏側は、検察官役の指定弁護士から要請されていた任意の事情聴取については拒絶し、強制起訴は覚悟しているのに、民主党執行部が単独議決でも政倫審招致を拘っているのが、強制起訴で離党勧告のステージに行きたいのでしょうね。

小沢一郎氏の公判の行方について、伊藤 博敏氏が「現代ビジネス」に寄稿の『2011年も小沢民主党元代表の足を引っ張る「政治とカネ」の公判の行方』(「裏金1億円」検察側立証で再燃必至の小沢バッシング報道)で、東京地裁(登石郁朗裁判長)が、「裏ガネ1億円」と水谷建設元幹部が証言していることについて、検察側が立証することを認めたことで、公判を通じて小沢氏の「政治とカネ」の問題が蒸し返されると、間違いなくマスコミの小沢バッシングが再燃し、小沢一郎氏のダメージは大きいと書いていますね。

伊藤 博敏氏のコラムは、1月6日付けであり、その後、陸山会事件の被告の石川議員が、公判前整理手続きで、石川議員は、任意の再聴取をICレコーダーに録音し、検察の誘導があったと証拠申請したと報道あり、石川議員の2月7日の初公判内容次第で、伊藤 博敏氏の推察とおりになるか疑問になりましたね。

伊藤 博敏氏は、水谷建設の水谷元会長、川村元社長両名とも水谷建設を離れ、独立して生計を立てており、「土建業界のしがらみ」がないので、捜査段階での供述を繰り返すだろうと推測していますが、当方には、疑問ですね。
水谷元会長、川村元社長両名とも、三重県桑名の中堅の重機土木会社の水谷建設から離れても、自分がお世話になった水谷建設の不利となる証言をするとは思えないですね。
両名とも、水谷建設の為に、良かれと動いてきた会社人間であり、「業界のしがらみ」の中で動いてきた人間であり、水谷建設・業界の暗部を暴くことは出来ないし、しないでしょうね。
逆に、検察から誘導があったと証言するのではないかと思いますね。
検察を利するより、水谷建設、業界を守ることを第一と考えることが会社人間の宿命でしょうから。

世の中、理不尽・不条理の大企業のパワーゲーム社会であり、大企業が、その気になれば、新参者、異端者を村八分にする潜在的パワーをもっている政官業の既得権社会であり、最高の力をもっているのは、金を払うお客様であり、「お上」なのです。
「お上」の「天の声」を貰うために、諸々の営業活動しており、その「お裾分け」の分配調整が業界団体であり、形態は変容してきているが、自民党政治であろうと、民社党政治であろうと政官業の既得権社会構造の本質は不変なのです。

小沢一郎氏の陸山会事件は、守旧グループが既存の政官業の既得権社会の破壊の危機意識で仕掛けたと推察しています。
発端は、西松献金疑惑に、報道機関のカメラが待ち構えている中で、仰々しい強制捜査が実行され、公判で「天の声」が乱発され、西松建設の政治団体が架空か実体かの問題になり、途中で、訴因変更申立を最高裁が認め、西松献金事件は消滅し、また、検察審査会の位置づけが不透明であり、議決自体も法律的に異議があるが最高裁が認め、現在に至っているのです。

民主党執行部は「小沢切り」に政倫審招致へ単独議決の動きは、権力欲の菅首相の個人的な願望でしかなく、合理的な理由もなく、それに追随するのは、岡田幹事長の柔軟性のない原理主義に、衆議院政治倫理審査会の土肥会長、審査会の横光筆頭幹事、齋藤国会対策委員長代も役員会の方針でもあり、岡田幹事長の指示であるという「長い物には巻かれろ」の人間性を垣間見た思いですね。
また、参議院大敗の戦犯である安住新国会対策委員長のハシャギぶりには、気色が悪いですね。

信子夫人の「叱咤、叱咤、叱咤」で、菅首相は「小沢切り」の正面突破で求心力・支持率UPに固執し、首相自らの小沢一郎氏への政倫審招致の要請が不調になり、もう、引くに引けないのでしょうね。
柔軟性のあるブレーンがいれば、「小沢一郎氏の国会招致は、自分もそうあるべきと思うが、最高裁が司法世界で判断せよという結論がでており、裁判で白黒を決着することに環境が変わった」と説明すれば、ねじれ民主党にならずになったのに。
マアー、権力欲の野心家の菅首相は、聞く耳を持つ余裕がないのでしょうね。
TV番組に出演しても低視聴率であり、官邸での新年会も議員を集められず、世の中、小沢一郎氏の国会招致などどうでも良い次元の話なのです。



1 コメント

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Unknown (徳永基二)
2011-01-21 20:44:34
報道2001の番組をご覧になっていないのでしょうか。小沢氏「本来、司法の場に移った問題に関して立法府で議論するのは変だと思うが、それが予算審議の妨げになるというなら出る。だが、国会が開くまでは出る義務はない。それに僕の問題より予算の審議のほうが先行する」と言われたのです。
http://www.youtube.com/watch?v=_c29WvL6DBU&feature=related
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