傍観者の独り言

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解散総選挙:自民大勝、民主大敗は予想できたが?維新は思惑通りで未来は戦略ミス(雑感)

2012-12-18 05:41:14 | 日本未来の党・嘉田由紀子

総選挙の結果については、野田民主党の大敗に自民党の大勝は予想でき、石原・橋下維新の会は思惑とおりで、渡辺みんなの党は地力を発揮したが嘉田未来の党はイメージ戦略の初動ミスの結果でしょうね。

総選挙結果は、自民党は前回並みの投票数であったが、前回、民主党へ投票した無党派層が第三極に分散したことで、自民党への支持票UPしたのでなく、漁夫の利を得で勝利が転がり込み、民主党から第三極に流れた無党派の票は、東京・大阪の2大都市の個性的な首長の発言が良くも悪くもインパクトがあり、多くの無党派層の支持を得、「未来の党」は準備不足とイメージ戦略のミスだったのでしょうね。
 また、不景気の現下では、脱原発・卒原発は時代の潮流であったが、国民には景気回復・雇用創造が切実の身近な問題であり、経済成長のアジェンダを掲げブレなかった「みんなの党」に多くの民主党支持の票が流れたのす。
要は、無党派層の票は分散し、戦後の中央集権の統治機構が庶民の生活に密接に関係する保守安定層を形成し、この保守安定層は自民党支持層であり、宗教組織票を持つ公明党(集票マシン)と選挙協力が低投票率で優位に働いたに過ぎなかったのです。

野田解散総選挙は、「自民VS民主」の2大政党の構造破壊したことで緊張感のある政治を破壊したことになり、消費増税に政治生命をかける個人的願望の次元ではなく、国家レベルの問題だったのです。
マアー、結果がでた以上は、次期参議選で影響力のある真の第二極なり第三極を創出することが日本社会にとって賢明で、そのキーは、「みんなの党」と「日本未来の党」でしょうね。

「未来の党」が、総選挙で9議席しか確保できなかった要因は、準備時間の不足が致命的な障害であったが、初動イメージ戦略のミスは否めませんね。
嘉田由紀子・滋賀県知事が「未来の党」を「びわこ宣言」を掲げ立ち上げた第一印象は、拉致問題担当だった中山恭子参議院議員を連想しました。
打算的な男社会の人間にとっては、初々しさには、力強さを感じず「何ができるのか?」というひ弱さ・非力さを感じるのです。

女性的な「初々しさ」と「優しい口調」で、福島原発事故を地球環境倫理で問い、女性の社会参画を促し子育て支援バウチャー制度を掲げていましたが、疲弊している庶民にとっては、脱原発も女性活力も結構だが、この不景気をなんとかしてくれという切実な生活観があり、環境学者の嘉田知事には「力強さ」に不安を持ったことは事実でしょうね。
 その後、小沢一郎氏が率いる「国民の生活が第一」と合流し、「卒原発」「反消費税増税」「反TPP」「女性活力促進」を日本未来の党の主要政策にしたが、メディアからの小沢傀儡政党の喧伝で、小沢一郎氏の延命の色を払拭できなかった初動のイメージミスが致命的だったと思います。
 やはり、「日本未来の党」が政策発表をする場面は、小沢一郎氏を同席させ、無役であるが民主党に政権交代を実現させてくれた国民の約束(マニフェスト公約)を土俵は変わっても貫徹する所存を語らせれば良かったのです。
どうせ、守旧勢力の宿敵は小沢一郎氏であり、メディアから小沢傀儡政党と言われるのは計算でき、正々堂々と「卒原発」「女性活力」の嘉田未来の党であるが、また、民主党マニフェスト公約実現の実現の政党ですと公言することが賢明だったのです。

嘉田知事が選挙序盤の情勢状況の報道で、「未来の党」が国民に浸透していないのには「ビックリした」と発言がありましたが、初動イメージミスの証だったのです。
打算的な男社会の生存競争の世界では、男社会での土俵で勝算の術が不可欠であり、小沢一郎氏を前面で戦わせる工夫なり、覚悟が必要だったのです。
その男社会を監督するのが私、嘉田知事ですと明言することが賢明だったのです。
誰が入れ智恵したか知りませんが、「小沢傀儡」の風潮を恐れ、意図的に小沢隠しが逆効果だったのです。
橋下市長は、小沢一郎氏が「未来の党」に合流時は、第三極の流れが変わると焦燥し、「卒原発」や飯田哲也氏批判したが、小沢一郎氏が奥の院にいることがわかれば、「小沢VS石原・橋下」の第三極の主導権抗争がなくなり、もう、「日本未来の党」は眼中になくなり、「小沢VS野田民主党」抗争もなく、「未来の党」はメディアから遠ざかりましたね。

嘉田代表は、政党立ち上げ後、小沢一郎氏の会談をネットで公開しましたが、世の小沢傀儡政党の色を払拭できず、飯田哲也氏を代表代行とし、小沢一郎氏を無役にし、小沢一郎氏の熱烈な支持者からは不満もあったが、それ以上に、嘉田知事の女性的な「初々しさ」と「優しい口調」は政権交代を待望し投票した無党派層には日本再生への力強さを感じなかったと思われますね。
結果論になりますが、嘉田知事の地球環境レベル倫理観での「卒原発」の理念は問題がなかったが、権力パワーゲームの選挙に勝ち抜く戦略には、政権交代を実現した民主党マニフェスト公約実現の必達への貫徹さの表明で、民主党に支持した無党派層の票の囲い込みでした。
民主党マニフェスト公約実現への貫徹への先導者は小沢一郎氏の「国民の生活が第一」であり、日本未来の党は、地球環境レベルの倫理を理念・信念とすれば、嘉田知事は、琵琶湖水源を守る「卒原発」路線を飯田哲也氏に全権委任し、民主党が掲げたマニフェスト公約の必達路線は小沢一郎氏に全権委任し、自分は女性で環境問題を取り組みの経験で「女性社会参画促進」と「環境問題」(コンクリートから自然で)を取り組むと役割使命を明確にすることが賢明だったと思いますね。

世の中、ゲンキンであり、中央主権から地方分権へ、統治機構改革などのお題目では票(カネ)にならず、国民の安全・安心を守ることが政治であれば、老若男女むけの最大公約数を理念にすべきであり、小沢一郎氏のいうところの「自立と共生」が根源になりますね。
大敗した「未来の党」が党の改革を行うのであれば、「自立と共生」を根源に、老若男女の「自立」を目指し、世代間とも、世界とも、自然とも「共生」する社会を目指す事も一考と思いますね。
要は、各個人は自立を旨とし、世代間で共生し、アメリカとも中国とも共生し、自然(環境)とも共生する自由競争の社会を目指すことですね。

嘉田知事の「一途な割り切りさ」で「日本未来の党」を立ち上げたのであれば、小沢傀儡政党などは風潮にすぎず自分の思いを実現する「嘉田政党」と明言し、小沢一郎氏には「コンクリートから人へ」(政治主導、脱官僚依存)の実現への責務を果たしてもらい、「卒原発」は飯田哲也氏に「汗と智恵」で実現の使命を果たしてもらい、自分は、「女性社会参画促進」と「コンクリートから自然へ」の環境問題を取り組みをし、それらの実現に、「みんなの党」「維新の会」らとは個別問題を是々非々で連携をも視野にすると広言することが善後策と思いますね。

自民党の大勝で自公政権の復活は、日米隷属の日本社会の新陳代謝にならず、経年劣化は続行することであり既得権者は安泰ということですね。
それにしても、菅直人氏、野田佳彦氏は、日本再生の機会を自ら逸し、疲弊した国民に更なる辛苦を与える戦犯者ですね。
マアー、愚痴を言えば言うほど自分が惨めになりますね。
実生活者にすれば自公政治による現統制機構に順応し行政に文句を言っていたほうが楽なのも事実ですが、将来を考えれば、寄らば大樹の側にいながら堅実な生活で自己防衛が賢明ですね。



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