銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

異形の者たちへ

2015年07月14日 | 見かけだおしNのつぶやき

《人は見えているものと、見えていないものでできている》

ニュアンスはこんな感じだったはず。

あ、そうか、立ち止まって、何度もその言葉を複読してみました。

 

《そして、人間の内なるものと外なるものを突き詰めていくと

自然と異形なるものができていた》

と、そうありました。

 

個人的にも好きな船越桂の展覧会に添乗で行ってきました。

 

ああ、やっぱり好きだな。

白い肌と鳶色の瞳。

どこへ今思いをやっているのか、

どの人物も心ここに在らず、の様子です。 

私が惹かれるのは、その不安定で恍惚の表情。

 

最近の作品は、スフィンクスと呼ばれる

アンバランスともいえる怪物の姿が多く、、不可解。

 

私自身は、少し苦手かも・・初期の作風に戻ればいいのに、

そんな風にさえ思っていました。

 

でも、今回の展覧会で作品に込めた思いともいえる、

彼の言葉、異形誕生のプロセスを知って、感じました。

 

彫刻は、見えるもの、外見です。

でも、一貫して人間だけを彫り続ける、作者の行きついたところは

人の心、目に見えないものだったのでしょう。

人の心を彫る。彫り続ける。

結果、生まれた作品が怪物たちだった。

 

私たちは、目に見えるものに囚われ人ですが、

案外、内なるものは、それぞれに異形なのかも。

それを誰しも内に秘めるのは、人間が秩序を保つために、習得した術であって、

これもまた、人のあり方なのかもしれませんね。

 

私の中のスフィンクス。

 

明日、もう一度、展覧会に行きます。

 

あの異形たちの遠くを見る目の先にあるものが、

少しは見えてくるような気が、、、

いえ、きっとわからないままでしょうね。

【人間の存在は、外から見えているものと見えていないものとの

両方で成り立っているはずだ。

そういう考えからここ20数年作品を作って来た。

それらの作品を人によっては異形と呼ぶ人たちもいる。

ー船越桂】原文のまま

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