銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

カムチャッカ、そこは

2015年07月13日 | Hの生きる喜び、それは

ここなら住みついてもいいな
そう思ったのは、海外添乗初かもしれません

元来日本が大好きなので、海外に行っても
すぐ日本が恋しくなってしまう

でも、ここカムチャッカは、日にちが経てば経つほど
去りがたくなってくる国でした

ロシアの極東、カムチャッカ
数少ないパンフレット等には、「花の楽園」「火山の大地」などと紹介されています

確かに、花も山も素晴らしく、撮影してきた写真は数百枚にも及びました

でも今思い起こすのは、カムチャッカの人の控えめでやさしい性格
特に、私たちを案内してくださった、ガイドのアナトゥーリさんは、
数少ない少数民族のひとり、コリャーク人で、お顔はまるで日本人

透き通るような声、風のような立ち居振る舞い、生きとし生けるものを全てを慈しむ心
まるでカムチャッカの精霊のような方でした

ガイドさん(左)、ドライバーさん(右)

私たちへの山や町の案内はもちろん
失われゆく部族の言葉、文化や歴史を教えてくださり
歌や踊りを次から次へと披露してくれました
彼が話している間は、周囲は不思議な空気に包まれるのでした

フラワーガイドのダーチャ(夏の家)=夏の別荘のようなものを
訪れた際も、家に上がらせてもらい、紅茶とお母様手作りのクレープをいただいていると
家に帰ったような心地よい時間が流れ、
ロシアに来ているということを忘れてしまいそうでした

ひとことで言うと、居心地のいい国
花や山はもちろん素晴らしく、珍しい動物たちも多いのですが、それだけを目当てに行くのではなく、
そこに暮らす人々がどんな歴史を紡いできたか、地元の人とどれだけ関われるか、
それを実感することが、カムチャッカという国を訪ねることだと思いました


(ダーチャでお世話になった、アンナさんファミリー)

今は、心地よい疲れに包まれています

明日は代休
ゆっくりとカムチャッカの写真を整理して、もう一度空想旅行を楽しみます

追記------------------------
現在のカムチャツカ半島の人口はおよそ34万5千人。
そのうちのほとんどがロシア人であり、少数民族は全体の4.7%。

・コリャーク人(8743人のうち、自分の言葉で話せるのは2549人: 29.2%)
・イテルメン人(3180人のうち、自分の言葉で話せるの15人: 0.47%)
・エベン人(2530人のうち、自分たちの言葉が話せるのは1108人: 43.8%)
・チュクチ人(1412人のうち、自分たちの言葉が話せるのは863人: 61.1%)
・アレウト人(452人のうち、自分たちの言葉が話せるのは3人: 0.7%)

残念ながら現在少数民族の文化と言葉は急速に失われており、通じる言葉は全てロシア語になっている。
そして昔からの伝統的な暮らし方もだんだん忘れられている。
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