銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

メメント・モリ

2016年01月08日 | Hの生きる喜び、それは

昨日、チラチラと隣の部屋から聞こえてくるインドの最終打ち合わせが
気になって、聞き耳を立てていました

何年ぶりですか?との手配担当者の質問に

20ウン年ぶりと答える添乗員に

私は10ウン年ぶり、と行かないのに心の中でつぶやいていました

初の海外がインドでした

(リキシャーを運転してくれているおじいさんの後ろ姿に惚れた)

(早朝に沐浴してみた)

衝撃が強すぎて、私はインドでは無力でした
だから、何の武勇伝もありません

負けついでに、あの時、帰ってすぐに一冊の写真集に助けを求めました

『メメント・モリ(死を思え)』 藤原新也

ロングセラーですから、有名な写真集です

私たち日本人にとっては非日常の風景ですが
インドでは日常の風景
普通の道端や水浴しているすぐ近くに
プカプカ人(行者)の屍が放置されている

人だけでなく、犬も死んでいる
いろんなものが死んでごろごろしている
死んだ人間を、野犬が喰らっている

それなにに、なぜかきれいに見えるのです
死が大変近い場所なんだな、と自然に身に沁みてきます
インドでしか感じられない特別な感覚です

「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ。」

「死体の灰には階級制度がない。」
「太陽があれば、国家は不要。」
「祭りの日の聖地で印をむすんで死ぬなんて、なんとダンディな奴だ。」
 
写真も強烈ですが、このキャッチの破壊力、
インドという国を射貫いています
 
ちなみにこの写真集の巻頭の言葉
 
 さて、いよいよ明日出発するインド、皆さまの報告が楽しみです
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