銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

デヴィッド・ボウイと春団治さん

2016年01月15日 | のほほん同志Aの日常

ここ数日の間で2度、新聞を開いて、あっと声が出ました。
デヴィッド・ボウイさんと、桂春団治さんの訃報です。

だって、おふたりとも、ずっと現役でおられたイメージ。

春団治さんの出演される落語会は、銀のステッキでも何度かご案内させてもらいましたし、
デヴィッド・ボウイなんて、ついこないだ、年末のレイトショーで、
ドキュメンタリー映画、『デヴィッド・ボウイ・イズ』を見てきたばかり。
最初、新聞の一面トップにボウイの写真を見つけたときは、その広告記事かと思ったほど。

ぽっかりと、というほどではないけれど、
確実に、小さな穴があいています。

卓越した存在だった英国のロックスターと、上方四天王の最後のひとりだった落語家さん。

同じ時期に亡くなったのでなければ、決して結びつけて考えたりはしないのでしょうが
心の小さな穴ぼこふたつを感じているうちに、
実は何かが、このおふたりには共通していたのではないかと思えてきました。

たとえば。

・見るものの目を釘づけにする所作。

千変万化のデヴィッド・ボウイと、型を追求される春団治さんという点では対照的ですが、
ステージに、舞台に、姿をあらわした瞬間、目が離せなくなる。
おふたりとも、まちがいなく、そんな磁力をお持ちでした。

・端正な気品。

・佇まいに色気あり。

…と、思いつきにしては、いやほんまに似てるやん、とあれこれ考えていたのですが、
まぁ、結局はこれにつきるのかと。

・私の青春のひとこま(!)

深夜放送で「戦場のメリークリスマス」を見せられたり、
ライブエイトのステージのDVDをくりかえし観たり、
春団治さんの「代書屋」だ!と出かけていったり、
ストンと魔法のように羽織を脱がれる姿にしびれたり。

ぜんぶぜんぶ、若かりしころの思い出。
(気分はいまだに若くて困っておりますが)

その記憶の幾日かを彩ってくれた偉大な登場人物が亡くなってしまったことに、
自分のなかのある時代が遠のいたことを知り、寂しがっている。
これが、穴ぼこふたつの正体なのでしょう。

デヴィッド・ボウイにしろ、春団治さんにしろ、
ファンと名乗れるほど、よい聴衆だったわけではありません。
拝見したのは、どちらもせいぜい数回程度。

それでも、強烈に記憶に残っている。

それこそが、おふたりの一番の共通点かもしれません。

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