銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

永遠の存在

2016年01月21日 | Hの生きる喜び、それは

天照大神を祀る伊勢神宮は、言わずと知れた日本最高格の神社

実は、私は神宮参拝は「ほぼ」初めて・・・
「ほぼ」というのは、小さい頃一度だけ行ったきりで、何も覚えていないから


今日のツアーに参加の皆さまは、というと
「小学校の修学旅行はお伊勢さんよ~」「私も私も!やっぱりそうよねー」と
いきなりお話しが盛り上がっていました

私は「ほぼ」初めてでしたので、行くと何もかもが新鮮
俗世と神域を隔てる宇治橋を渡って、境内に足を踏み入れると
流れている“気”が変わり、空気が張りつめ、背筋が伸びる

巨木がのびのびと枝をのばし、
参道には塵ひとつ落ちておらず、広々して気持ちいい
神様がのびやかにお過ごしになられ、神聖な呼吸をしておられるよう

でも、もっと私が感じたのは、伊勢神宮がもつ普遍性です

はるか昔から今まで、一切の環境、行事が変わっていないのです

たとえば、天照大神をはじめとする神様へのお食事(神饌)
ご飯、魚、昆布などの海草、季節の生野菜、清酒、塩、水

1年365日、一日2回、昔から一度も絶やすことなく続けられているのです

メニューも昔のまま
日をおこすのは、もちろんガスやチャッカマンではなく、
木と木を擦り合わせて発火させる方法

お食事を献上する神職の人は
前日の晩から参籠し、断食し、身を清めて、神の御前へ向かう

これも昔のまま

神へ備える食事は、100%神宮の自給自足
神宮神田(米)があり、神宮御園(野菜)があり、御塩田(塩)まですべてです

伊勢神宮の境内では、余計な看板や案内表示が一切ありません

個人個人が各自の願いことをする場ではないのです

手をあわせてお参りすするとすれば、感謝の気持を伝えることだけ
ですから、神宮にはお賽銭箱もありません

昔は、天皇の神宮を、一般人がお参りするのは畏れ多い
無礼である、ということから、手をあわすことしかできなかった、
願いごこやお賽銭などもってのほか、
という考えが今も残っているようです

古くさい、といえばそれまでですが、
めまぐるしく変化する世の中において
変わらないことが許される唯一の場所だと思います

20年に一度、式年遷宮(神様のお引っ越し)がありますが、
これは建物だけではなく、橋も、御装束も、1000点以上もある神宝類も
すべて作りかえられる一大行事です
(数百億かかっているそうです・・・!)

それも、普遍性とは逆行するようですが、
今あるものを永遠に残していこうとする古代の人の考えが
今も変わらず続いていると思えば、これもつまりは普遍性

究極の祈りと神への感謝の気持ちです

世界も経済も環境も、何もかもが未曾有の変化に見舞われている今日、
こうして永続性を感じられること自体が貴重で
日本人であることを誇りに思うのでした

急に愛国心?!

(伊勢の方は注連縄を一年中飾るそうです)

 

ちなみにwikipediaで「日本」と調べてみてください

伊勢神宮 内宮 宇治橋からの日の出の写真です
これが日本をあらわす一枚、となっているようです
富士山じゃないんですね!

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