銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

かっこいい大人の作り方

2015年12月01日 | のほほん同志Aの日常

世間は水木しげるさん一色ですが、私はその何日か前の、
尾崎豊が生きていたら今日50歳、の記事にぐっと胸をつまらせていました。

大人への反発をストレートに歌ったオザキに共感していた私が
彼が亡くなった年齢を過ぎて知ったのは、
かっこいい大人もいるということ。
もっと言うなら、大人たるもの、かっこよくなくてはいけないということ。
そう信じるようになったとき、私はオザキを卒業したのかもしれません。

オザキ本人は、生きていたらどんな大人になっていたんだろう。

そんなこんなを思いながらの昨日、
すこし長めのお昼休みをとって駆けつけた駅前のホール。
檀上には、かっこいい大人がひとり、いました。

その人はゆっくり、満席の会場に向かって
長岡の花火について、語りはじめました。

「世界中の爆弾が花火に変わったら、きっとこの世から戦争はなくなる。
 その願いを込めて、この映画をつくりました。」

映画、『この空の花―長岡花火物語』 をつくられた大林宣彦監督。

その講演会が、明日、宝塚でありますよ、と教えてくれたのは
来年、長岡の花火など新潟への旅を検討されている神戸のお客さん。
新潟の知人から紹介されたばかりで、まだお会いしたことすらない知りたてほやほや。

神戸の人に、宝塚のイベント教えられ。
ご縁というか、タイミングというか、つながるときはつながるものです。

そして、映画というものを語る大林監督のことばは新鮮で、
私は一語一句聞きもらすまいと、学生時代のようにペンを走らせていました。

「ただ事実を並べるだけでは映画にならない。
 映画はエンタテイメントでなければならない。
 そうやって物語性をおびることで、
 見た人がくりかえし考え、語りあうことができる。」

「だから、映画は風化しないジャーナリズムなんです。」

「私は映画を作る人間ではない。
 映画を使って、平和をたぐりよせようとする人間です。」


何かを背負っている人。
その背負っているもののために、
ためらったり、臆したり、てれたり、気取ったりせずに、何かをしようとする人。

それが、かっこいい大人の条件かもしれません。


長岡では毎年、空襲を受けた8月1日午後10時30分に、
慰霊の花火がうち上がります。

 



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