銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

村上春樹の図書館

2009年08月13日 | のほほん同志Aの日常
明日からはお盆休み。
山にこもって本を読もうと決めています。
どの本を持っていこうか、あれこれ悩むのが至福のひととき。

そんな楽しい誘惑の前に、今日の仕事は、
阪神間を訪ねる「我が街再発見」シリーズの企画。
地元シリーズのため、ネタが早々につきるかと思いきや、
小ホール系のコンサートが開かれていたり、地域の人物ゆかりのスポットを発見したり、
探せばいろいろあるものです。

たとえば、村上春樹さん。
阪神間が生んだ作家といえば、この人を忘れるわけにはいきません。

芦屋には、村上春樹が通っていたという小さな図書館があります。
「芦屋市立図書館・打出分室」
春樹作品によく登場する図書館は、ここがモデルかも――。
そんな空気をかもしだす図書館です。

分室というだけあって本当に小さいのですが、蔦のからまった重厚な石造りの洋館。
奥の部屋には「一角獣の頭骨」なんかが並べてられそうな雰囲気。
そう、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』のように。

村上春樹の小説は好き嫌いのはっきり分かれるところですが、
春樹作品に多く登場する主人公の「僕」に共感できるかどうかが、
その分かれめでしょう。

スノッブで、受け身で、やれやれ、が口癖で。
一見、田辺聖子の主人公である「彼女」には激しくののしられそうですが、
その実、意固地で変コで、自分さえ納得していれば人からどう思われようが気にしない。
それが「僕」ですから、彼女と僕、案外ベストカップルかも。

私はけっこう好きです、主人公の僕。

…というより過去に友人から
「自分、ムラカミハルキの主人公みたいやな」 と指摘されたことが何回か。

だからついつい感情移入してしまい、『ダンス・ダンス・ダンス』や、
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は
もう何度読み返したかわかりません。

…と、ここで、山に持っていくべき本がひらめきました。
『1Q84』上下巻。
今年5月、予約が殺到して話題になった春樹作品が未読のまま残っていました…!
分厚いところもちょうどいい。
コレに決定です。



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「センチメンタル・ジャーニィー」

2009年08月13日 | 見かけだおしNのつぶやき
「感傷旅行」

阪神間の地元密着ツアーを手がける我々ですが・・・

その地元にお住まいの関西の女性作家といえば
この方、現在伊丹市にお住まいの田辺聖子さんでしょう

私この方の数ある書物の中でとにかく
大好きな一冊がこちら・・
「感傷旅行」

昭和38年、彼女が35歳の時に書いた芥川賞作品です
正直小説の内容は実のところあまり鮮明ではありません

でも
いつも、「やりすぎなかなぁ・・・・」と反省する時
この物語の破天荒な(本当はナイーブな)主人公のセリフを思い出します

60年代スノッブな若者、ノンポリと言われた無気力な若者が
時代の象徴とされた時代

彼女が彼氏(?)に啖呵を切る場面

「何さ、あんたは一生、銀紙のお皿のっかってセロファンに包まれて、
天国へ直通ですべりこみたいの?恥ずかしいことや、きまりの悪いことをすんのが、
それほどこわいことなの?どっからつついてもボロが出ない人間が、
それほど偉いんですか?バカ!人生てものは、二、三か月さきには人生でなくなんのよ、
いま、この瞬間だけが人生なのよ!」

好きだなぁこのセリフ・・・
 
このたびの起業にあたっても
久しぶりに押入れから取り出して
この場面だけ読み直しました(笑)

いつも背伸びばっかりでは大変です
時には惨めったらしい自分も認めなくっては
喜怒哀楽があってこその、人間ですものね

いまは迷うことばかりの日々ですが
後悔だけはしたくない
その気持をこのセリフにおきかえて
まずは信じた道を貫いてみようと思います

とは言え二日酔いで大失態した後のこの話・・・
身内は誰も納得しませんでした
でしょうね


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