銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

夏の色調 秋の色調

2009年08月05日 | のほほん同志Aの日常
たとえば「犬派」 と「猫派」 があるように、
旅にも「北の大地派」 と「南の島派」 があるように思います。

仕事柄ここ数年、沖縄や小笠原、バリ島など南の島へ行く機会にも恵まれ、
南の島々の魅力にもようやく目覚めてきた私ですが、もともとは断然、「北の大地派」。
北海道こそが、あこがれの地でした。

学生時代は、それこそ長期休暇のたびに21日間有効のJR周遊券を握りしめ、
礼文島から知床、えりも岬まで、北海道全土を季節を変えて、くまなく周ったものです。

本日、その思い入れ深い北海道へと、
「銀のステッキ旅行」の記念すべき初めてのお客様がご出発されました。

今回のテーマは、夏のひとときだけ見られる「積丹ブルー」。
鏡のようになめらかな深く蒼い海の色をご覧いただきたいと、
積丹半島と、羊蹄山を望むニセコをチョイスしました。
お天気にも恵まれたなか、積丹ブルーの海岸線ドライブのあと、
森のなかの北欧風お宿で、のんびりしたひとときを過ごしていただいているようです。


ところでこれから先、秋の北海道のオススメといえば、
真っ先に思い浮かぶのが釧路湿原です。

「釧路湿原ならもう行ったよ」 
そう仰るなかれ。
一口に釧路湿原といっても、たいへん広いものです。

東側の展望台から眺めるのが一般的ですが、私のオススメは西側から。
許可車のみ入れる細い道を入り、行き止まりまで。
最後は車を降りて、森のなかを歩いて2時間。
湿原の最奥部、キラコタン岬に到着すると、突然、視界が開けます。

秋、10月といえば、湿原をおおう芦が黄金色にそまる季節。
風を受けてさやさやゆれる黄金色の海を
悠然と大蛇がはうかのような川の流れ。
はるかむこうには、まるで蜃気楼のようにシルエットだけが浮かぶ釧路の街。

初めて訪ねたとき、まるでアフリカのサバンナに迷い込んだようで、
ただただ声もなく、半時間ほどぼんやりしていました。

――結論。
北海道でもアフリカでも、「北の大地」でも「南の大陸」でも、どちらでもかまいません。
ぜひ、釧路湿原のキラコタン岬から、秋のつかのま現れる「黄金色の海」をご覧いただきたい。

そのあとはカヌーに乗り込み、ゆったりした流れに身を任せて湿原下り。
そして白樺の木漏れ日のもと、ダッチオーブンのお昼…というのはいかがでしょう。

夏だけの色。秋だけの色。
その季節限定の色を求めて、北へ南へとお出かけ下さい。



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インドインドインド、に勝る本

2009年08月05日 | 見かけだおしNのつぶやき
昨日のブログで「恐怖感」をお伝えするのに
ドグラマグラ・・・という言葉を形容詞のように使いましたが
言わずと知れた夢野久作の名作タイトル、「ドグラマグラ」を引用しました 

さて私、学生最後のいわゆる卒業旅行にインドを選びました
旅にはいつも「ポケットに一冊の本・・・・」と決めていたので
この旅にはどの本がふさわしいか・・・
そこから旅の準備は始まります

インド

私にとって、今もですが当時はさらに未知の世界
1990年前半、バックバッカーの中では
「インドと中国を制覇したら世界にこわいものはなし」と
まことしやかに語り継がれていました(笑)
でも本当です!

そのインドに連れ出たのが
冒頭の「ドグラマグラ」でした

意味不明
理解不能
???????な本です

違いますか?

よく面白い本、感銘を受けた本は何度でも読める、という方がありますが
私はできません
そんな私が唯一2度読みしたのがこの本でした

ただただ凡人の私には訳のわからない本だったからでしょう

インド自体が訳のわからない文化に溢れていました(あくまでも当時の私的意見)
あまりにも強烈な文化ショックの日々の中で
この本を読み進めたわけです

見事、作者の意図にすっぽりハマるがごとく、
空中浮遊的感覚に何度も何度も陥りました

「やられたぁ~」です

もう、うん十年前の旅ですが
夢野久作の本を手にとると
当時の摩訶不思議なインド旅情が鮮明にフラッシュバックします

もったりとした空気感、
お香のケムにぼんやり映るサドゥーの姿
甲高いインド音楽が流れるすさまじいスピーカー音
サリーからはみ出る肉だまり
物乞いの子供たちの漆黒の瞳
香辛料の鼻につく甘い香り

ドグラマグラです

この夏の旅支度をされている皆様
本を一冊、旅行鞄にいかがでしょう

家で読むそれとは、また違う臨場感が
さらなる旅の記憶として
いつまでも、いつまでも皆さんの心に残ることでしょう


「旅に出かけよう、一冊の本を手に!!」

思い思いの夏の旅をお楽しみください


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