除草堆肥化事業

2019年02月10日 | 日誌

   

 


作成日: 2019.02.10|更新日:2019.02.11

❑ 厄介な水草、有機堆肥に

琵琶湖で大量繁茂などが問題となっている水草。そんな
「厄介者」を原料とした有機堆肥(たいひ)の開発・商
品化に、長浜市加納町の建設会社「明豊建設」が5年が
かりで成功した。水草は湖からの「恩恵」になれるか。
商品は「湖(こ)の恵(めぐみ)」。オオカナダモなど
の水草(85%)に、酸素が少なくても活動できる特殊
な土壌菌(5%)と水分調整用の県産原木チップ(10
%)を混ぜる。その後約2カ月間、黒いシートで覆い強
制的に微生物発酵させる。短期間で製造できることや、
堆肥独特のにおいがないことが主な特徴で、同社は「屋
内で観賞用植物などにも利用してほしい」とすすめる(
厄介な水草、有機堆肥に 長浜の明豊建設が開発、中日
新聞、201901.30)。

開発した堆肥は無臭の粉末状で、屋内で育てる観葉植物
用に適している。有機JASの認定も受け、有機栽培農
家も活用できる。製造法は、外来植物を含む水草に土壌
菌と原木チップを添加。重機で積み上げて二カ月間、黒
いシートで覆い、強制的に微生物発酵させる。六〇~七
〇度の高温を保って発酵するため、悪臭や病気のもとに
なる有害な雑菌や、雑草の種子を取り除ける。開発に乗
り出したのは五年ほど前。琵琶湖での水草の大量繁茂問
題を新聞で知り、関心を持ったことがきっかけ。大量に
茂った水草が漁船に絡まったり、ヘドロ状に腐って悪臭
を放ったりするなどの問題に地元企業として何かできな
いか」と考えたのはじまり。

県は〇五年から水草の堆肥化に取り組んでいたが、堆肥
になるまで二年かかり、時間の短縮が課題。水草を積み
上げて強制的に微生物発酵させる手法で、二カ月間に短
縮。完成した堆肥を、オリーブ栽培に取り組む企業に利
用してもらい、炭疽(たんそ)病などにかかったオリー
ブの木が元気を取り戻すなど、効果が確認している。

肥を入れるパッケージは、コーヒー豆の袋のようなしゃ
れたデザイン。二月から東京で開かれる「世界らん展二
〇一九」や、東京・日本橋の県情報発信拠点「ここ滋賀」
で試験販売する。三月からは首都圏の百貨店で販売。六
月ごろからは、東海、関西地方の百貨店でも販売する予
定。

尚、プランター・家庭菜園用の小袋タイプ(三百五十グ
ラム)は税抜き八百円、大規模農園用(五百キロ)は税
抜き三万五千円。詳細はHP(「湖の恵」で検索)で紹
介している。

 

【エピソード】

    

ゼロ・ウエスト/リサイクル運動あるいは事業の滋賀版
の事例です。
尚、県下には同じフラットフォーム/ビジネスモデルの
事業があります(下図、WEF技術開発株式会社)。

 

 

【脚注及びリンク】
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  1. オオカナダモ / 国立環境研究所 侵入生物DB
  2. オオカナダモ Wikipedia
  3. 湖の恵 Benir du lac 有用微生物入り有機特殊肥料
  4. 株式会社 明豊建設/滋賀県
  5. 介な水草、有機堆肥に 長浜の明豊建設が開発
    :滋賀:中日新聞(CHUNICHI Web) 2019.01.30
  6. 滋賀)厄介物の水草、微生物の力で堆肥に 建設業
    者開発:朝日新聞デジタル
  7. 滋賀県出身の人物一覧 Wikipedia      

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